久々の戦闘
無事に勝負の決着が着き、みんなで休んでいると、空から飛来してくる謎の物体に気が付いた。
「んぁ、なんだ……あれ?」
「おー、あれは西の魔王の幹部辺りであるな。我にようがあるのか、それともここにいる男を嗅ぎ付けてきたのか……さて、どちらか」
謎の物体は、地面に落下し、周囲は土埃で覆われた。
それが晴れると、こちらに向かってくる人影がある。
「貴様か。西の四天王、アクウィラス。我に何かようか?」
「ふんっ。怠け者の北の魔王になど用はない。貴様のような者が、あの御方と同じ魔王など断じて認めないわ。用があるのは、そこの男だ」
「口には気を付けよ。我を愚弄する輩に、容赦はせぬからな?」
二人の会話が始まった途端に、空気は重くなった。
ダイキ達は、流れについていけず。四天王達は、「また、始まったよ……」と呆れているように見える。
「ええっと、とりあえず俺に用があるんだな?」
「そうだ。貴様は、魔王様の邪魔になると判断した。ここで、その命奪わせてもらおう」
「マスターには、指一本触れさせません……っ!」
「アスト、いいから休んどけ。たまには、俺も戦うよ」
アクウィラスと名乗った四天王は、もう既に戦闘状態に移行しているようだ。殺気が、ビシビシと伝わってくる。
「んじゃ、とりあえず鑑定させてもらから。どれどれ……ふむふむ」
・アクウィラス ??? LV5700
【ステータス】
HP・・・5070000000000000
MP・・・50086500000000
物攻・・・560900000000
魔力・・・560900000000
敏捷・・・560900000000
防御・・・560900000000
【スキル】
『全ステータス強化 LV10』『鑑定 LV10』
『飛翔 LV3』『恐怖 LV8』
『???』
【魔法】
「闇魔法 LV10」「火魔法 LV8」
【称号】
・魔王に近い存在
アクウィラスのステータスは、総合的に見ると北の魔王を上回る力を持っているようだ。全体的にバランスのよい。
「満足か? それでは、手加減なしでいかせてもらおう。ふっ!」
「っとと、いきなり殴りかかるな。危ないだろうが」
ダイキは、殴られそうになったが、当たり前のようにそれを避け、後ろに二歩下がった。
「そこまで、自然に避けられるとこちらとしてもプライドが傷つく。今ので、近接戦は危険と判断した。魔法でいかせてもらおう、『フレイムインパクト』」
「んな、プライド捨ててしまえ。そんな攻撃効くかよ、『マジックデストラクション』」
ダイキに飛んできた小さな火の玉は、相手にぶつかると、爆発するという魔法だった。しかし、ダイキのお手製の魔法によって、破壊されてしまった。
「なんだと……まあ、いい。物理的なダメージが効かないというなら精神的に痛めつけるだけのこと『サイコパペット』」
サイコパペットとは、闇魔法のLV9で習得出来る魔法で、相手を操り人形にするという魔法である。
「ん? 『全スキル LV10』の中から色々発動して、効かなかったみたいだな。まあ、でも、人を操るなんて最低だな。効かなかったけども。効かなかったけども」
「何回も言わんでいいわ! ッチ、だったら魔王様から頂いたこのスキルを使わせてもらおう……『フィールドゼロ』」
「今度は何だ……って、スキルも魔法も無効にされてる?」
フィールドゼロという魔法は、発動者の半径一キロにいる生命体のスキル、魔法を封じ込めるという効果がある。
「っく、かなり力を消費したが……これで貴様を守る力は存在しなくなった」
「なん、だと……まあ、とりあえず」
スキルも魔法も封じられたダイキが、行ったことは……。
「殴るか」
「はっ?」




