100話目記念!:空白の一ヶ月『Part5 正体は……』
凄い久々の更新です……申し訳ありません!
そして、遂に決勝戦となった。相手はライオさんを倒したボロマントの二人組である。
「油断は出来ないけど……全力といくよ!」
リエはかなり意気込んでいる、理由は特にないらしいが。
確かに油断は出来ない。あの細そうな体の何処に入っていくのだろうか……。
「それでは両者席につきましたね。まずは、決勝戦の料理のご紹介です! なんと、十年に一度現れると言われる伝説の魔物オールキメラのカレーです!」
「オールキメラ? なんだそれ……」
オールキメラとは、十年に一度現れるらしい。頭は鶏で、胴体は魚、手足は植物で出来ており、部位によって味や種類は様々らしい。
「まずは、スパイスですが。これは、手足から採られたものです!その他にも、野菜は全てオールキメラから採られています!」
「お肉は、頭部のお肉を余すことなくつかっています! 味は鶏、豚、牛、馬など沢山の味がするそうです!」
「そして、胴体の魚も沢山入っております! 味は、特定出来ないくらいの種類の魚たちの風味だそうです!」
司会も言ってることが滅茶苦茶になっている。だが、説明を聞かなくとも既に会場内にはオールキメラのカレーの匂いで溢れていた。
観戦してる者たちも皆、口から涎を垂らしている。
「それでは、決勝戦スタートです!」
「負けないよー! ダイキくんも食べよ食べよ!」
「嗚呼、いただきます」
そして、決勝戦は始まった……。
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決勝戦が始まってから1時間経過したがどちらも負ける気配はなかった。
「んぐっ、んぐっ、ぷはぁ。さすがに辛いね……でも、美味しい!」
「「暑い……」」
リエとダイキは、身体中から汗をながしていた。
カレーということもあり、辛いのだが……辛さの中に旨味があるという厄介な代物だった。
そして、ボロマントの二人組は暑さでかなりキツそうだ。
「「もう限界!」」
と、言ってるそばからボロマントを脱ぎ捨てた。
そこに現れたのは……。
「「アスト(ちゃん)にエミリ(ちゃん)!?」」