100話目記念!:空白の一ヶ月『Part3 大食い大会の幕開け』
久しぶり過ぎる投稿です!
それでは、短いですがお楽しみ下さい!
今日はリエと待ち合わせしている筈なのだが……。肝心の本人はと言うと。
「来ない……あいつのことだから少しは予想してだが。だけどな、3時間の遅刻はさすがにアウトだろ!」
やっぱり、リエはリエだった。家を出る前には「後から行くから先に待ってて!」とか言ったのにも関わらず、さらに遅刻という。
「ごめ~ん。待った~?」
「当たり前だろうが! 何がごめ~んだよ」
「いやいや。ちょっとソファーに横になったら、ね?」
ウィンクしているが、正直ウザイ。これが日頃の行いが良ければ、「ううん。待ってないよ」とか言ってたのに。
「それじゃあ、レッツゴー!」
「あ。待てコラ!」
始まりから面倒なことになったが、斯くして、俺とリエのデートはスタートした。
ちなみに、今日のリエは、Tシャツに、ハーフパンツというシンプルな服装なのだが、男と出掛けるのにその格好はどうだろうか……。
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初めに来たのは、飲食店だった。時間もお昼を過ぎた辺りなので、丁度いい。
店内には、かなりの人がいる。何かあるのかと不思議に思いながら、とある看板を発見した。
「大食い大会……?」
「そう! 男女ペアで時間内に一番多く食べた人が勝ち。吐いたり、不正をしたら失格ってシンプルなルールだよ。なんと、参加費は無料(10皿以上完食で)!」
「で、これに出たいと? てか、初めからそれが目的だったんじゃ…」
「あははー! とりあえず、受付に行こう! ボクとダイキくんなら向かうとこ敵なしさ!」
受付でエントリーを済ますと、控え室の方に案内された。かなりの数の出場者がいるらしく、控え室は賑やかだ。
そして、見知った顔が近づいてきた。
「お、ダイキ! お前も参加とはな。最近見ねぇと思ったが」
「ライオさんか。ああ、リエに誘われてな」
近づいて来たのは、冒険者ギルドのライオさんだった。早くも、ライバル候補の登場だ。
「なるほどな。俺は嫁さんとの参加だ。綺麗だからって手出すなよ?」
「人妻に手を出すほど馬鹿じゃない。でも、本当に奥さん居たんだな」
「信じてなかったのかよ。まあ、怖えけど、いい嫁さんだ。あいつ以上の女なんて、オレはしらねぇなッ!」
急にのろけ始めたぞ、このギルドマスター。でも、そんなに綺麗なら一度はお目にかかってみたいな。
それに、俺からしたら『怖い』って言った意味のが気になる。女への怖いは本当の意味での恐怖だしな……。
「ダイキくーん! そろそろ一回戦始まるよー!」
「分かったから、大声で人の名前呼ぶなー!」
大会は、全部で三回戦うらしい。一回戦は、予選のような感じで、幾つかのブロックに別れて戦う。そこで勝った上位二チームが二回戦へと進出する。
二回戦では、各ブロックから勝ち上がった二チームが集まり、競い合う。ここで、残った二チームで決勝戦を行うらしい。ちなみに、大会運営が面倒だからという理由で三位は準備していない。
『今回の参加チームは、全部で五十チーム! なんと総勢百人で競います! ルールは、受付時に配布されたルールブックをご確認下さい! では、案内に従ってそれぞれのブロックへと移動を始めてください!』
大会のアナウンスが流れ終わると、スタッフの案内に従って動き始めた。ライオさんとは、別ブロックのようで別の所へと行ってしまった。
「それじゃあ、ボクたちも会場へと行こー!」
「了解したよ。あんま、はしゃぎ過ぎるなよ?」
こうして、リエとのデートの筈が、なぜか大食い大会に参加することになってしまった。




