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100話目記念!:空白の一ヶ月『Part1』

 ダイキは今回、アスト、エミリ、リエとデートをすることになった。なぜ、こんなことになったかと云うと……。

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 ダイキは、魔王を倒してから毎日図書室に引きこもっていた。

 アストは、毎日手伝いをしているので1日中ずっと一緒に居るが、エミリとリエは……。


「ダイキ様が魔王を倒してから一週間が経ちましたけど……」

「最近は、ずっと図書室にいるから食事のときくらいしか話せないんだよね……」


 エミリとリエは、あまりダイキと話す機会がなかった。その為、エミリは寂しいと感じるだけだが、リエはかなりイライラしていた。

 そして、二人は半ば強引にダイキとデートをする予定をこじつけたのだ。アストは、勿論エミリとリエの味方だった。


「俺も流石に悪かったと思うけどさ……いくら何でも急過ぎるだろ!? しかも、一人一人と買い物とかするって、つまり三日間ずっと外を歩き続けるのか!?」

「ずっと、ボクとエミリちゃんを構わなかったダイキくんが悪いんだもん」

「わたしも今回はリエ様の味方です」

「私もマスターとデート出来ると聞いては、味方になるしかありません」


 ダイキの味方は居ないのだった。

 順番については、アスト達がじゃんけんをすることになった。


「私が一番ですね」

「わたしが二番ですか」

「ボクがラストかー」


 アスト、エミリ、リエの順番で、デートすることになった。

 地味に出会った順番なのは、気にしてはいけない。

 その後、アスト達はデートのことで調べるといって何処かに行ったのだった。

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 次の日、アストとダイキは近くの噴水で待ち合わせをしていた。

 ダイキの格好は、始めは普段と変わらない格好をしていたのだが、家を出る前にエミリとリエに注意され、そのままコーディネートされた。何時もよりは、多少お洒落だが、対して変わっていなかった。


「早めに出たけど、時間的にそろそろかな」

「こんにちは、マスター」

「うわっ、とアストか。ああ、こんに、ちは……」


 アストと服装は、白のワンピースに可愛らしい帽子を被っていた。

 ダイキは、かなり見とれていた。御淑やかなアストに、白のワンピースはかなり似合っていた。可愛いと言うよりも、綺麗といったイメージだ。


「マスター?」

「あ、ああ……いや、何でもない。そのワンピース似合ってるな」

「あ、ありがとうございます……」


 二人とも照れているが、このままでは何もしないで一日が終わってしまうと、アストに連れられダイキはデートを開始した。

 二人がやって来たのは……近くにある広場だった。広場には、小さい子からお年寄りまで沢山の人で賑わっていた。


「やけに人が多くないか?」

「今日は、年に一度の祭典のようだったので」

「祭典?」


 この日は、ダイキの祖父が邪神を封印した日だった。

 なので、この広場で年に一度祭典が行われる。出店や劇などがあるので、毎年かなりの人で賑わっているのだ。


「そうだったのか……ありがとうな、教えてくれて」

「マスターのことですから、おそらく知らないと思いましたからね」

「それに、偶然なのか必然なのか……今日は爺ちゃんの誕生日でもあるんだ」


 ダイキの祖父の誕生日は、偶々邪神を封印した日と同日だったのだ。つまり、ダイキにとっては祖父を祝う日でもある。

 アストは、多くの知識をもっている。その中には、ダイキの祖父がこの世界に来てからの記録も多くあるのだ。


「それでは、屋台でも周りながら劇場に向かいましょうか」

「ああ、今日一日よろしくな」


 アストは串焼きを、ダイキはホットドッグのような物を買った。

 それ以外にも、エミリとリエにお土産を買っていた。

 しばらく、歩いていると劇場の前に辿り着いた。劇場には、数えきれないほどの人が集まっていた。


「人多いな……はぐれないように手を繋ぐか」

「は、はい……そうしましょうか」


 アストは、顔を赤らめ照れているが、ダイキははぐれないようにするのに手一杯でそれどころではなかった。それよりも、どさくさに紛れてアストに痴漢する奴がいないか気を配っていた。


「あ、そろそろ始まるようですね」


『始まりの勇者、始まり始まり~!』


 劇では、ダイキの祖父の話しを一時間ほどにまとめたものだった。

 子供は、勇者役に憧れの眼差しを、大人や老人は感動して泣いてる者もいた。終わると同時に辺りは歓声や拍手に包まれた。


「話だけだと分からなかったことが色々と分かったな」

「あれでもかなり削ったようですね、調べによると二、三倍以上はあるようです」

「そうなのか、今度教えてくれないか」

「もちろんいいですよ、マスターの役に立てるなら本望です」


 その後も祭典を周ると、辺りは薄暗くなり始めていた。

 夜空にドンッという音、綺麗な光が広がった。


「お、花火か。爺ちゃんは花火好きだったな」

「ええ、なので毎年この日には、二万発以上の花火が打ち上げられるようですね」

「凄い数だな……」


 数に加えて、美しさも逸品のようで、ダイキの祖父も満足するであろう。しかし……広場のど真中に、自分の像があるのはどう思っているか分からないが。


「何はともあれ、これからもよろしく頼むなアスト」

「はい、こちらこそ末長く側に居させてください」

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