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プロローグ

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※2020年5月5日 文の書き直し終了

 俺は、いつもと変わらず学校に登校して、いつもと変わらず居眠りをして1日を過ごしていた。放課後、家に帰ろうと思い始めていたのだが。


「おい!? なんだこれ!?」

「きゃー! なんなの!?」


 教室が騒がしい。不思議に思い、机に突っ伏していた顔を上げると、教室の床に魔方陣? のようなものが浮かび上がっていた。


「……」


少し状況を考えようとしたが。


「まあ、いいや。とりあえず寝よう……」


 考えるとこをやめ。再び眠りについた。そして、違和感を感じ、目を開けると一面真っ白な部屋に居た。


「は? 何処だ。ここ」

「ここは神界(しんかい)だよ」


 どこからか声が聞こえた。何となくだが、胡散臭いような感じがする。


「あんた誰だ。姿見せろ」

「それは無理な話さ。僕の姿は、神かそれ以上の存在でなければ見えないからね」

「一体どういうことだ? 俺は、何でこんなとこに居るんだ」

「これから異世界で暮らしていく君に少しアドバイスを、と思ってね」


 アドバイス? しかも異世界で暮らして行くって。ラノベじゃあるまいしありえないだろう。


「今、ラノベじゃないんだからありえないって思ったでしょ? それがあるんだな~!」


 何か突然ウザくなってきた。正直に言うと、こういう奴が一番苦手だ。


「教室の床に、魔方陣が浮かび上がったのは覚えてるよね。それが異世界に君たちを召喚する為の魔方陣でね。君のクラスの子達は、全員異世界に勇者として召喚されることになったんだ」

「なんでって聞く意味もないか。どうせ魔王とかを倒せってことだろ?」

「まあね~。だから君には特別に僕からプレゼントを用意しといたんだ」


 プレゼント? なぜ俺に。というか、こんな奴からのプレゼントとかろくな物じゃない気がするのだが。


「なんでって思ったでしょ。それはね、僕がプレゼントする物の適正だったのが君しかいなかったからさ!」


 ドヤ顔で言われている気がするのは、きっと気のせいではないな。てか、適正とか意味が分からない。


「………」

「それじゃあアドバイスの前に質問ね。君は異世界で勇者として生きたい?」

「嫌だ。どうせなら目立って嫌な思いをせず楽しく生きる。せっかくの異世界生活を無駄にする訳ないだろ」


 なんでわざわざそんな面倒なことをしなきゃいけないんだ。地球でも面倒な人生だったのだから、俺一人居なくても別に構わないだろう。

 それに、誰かに指図されるのは、俺の小さな小さなプライドが拒絶している。


「あはは~。やっぱり君は最高だね! 僕の期待通りだ! それじゃあ、今度こそアドバイスだよ。君は、これから目を覚ますと異世界の城にいることになっている。その時、既に僕のプレゼントが発動してるから、それを使うか使わないかは君次第だからね。使えば城から追い出されるかもね。ただし、使わなければ勇者として生きる事になるから。んじゃ、頑張ってねー!」


 こうして俺は異世界に召喚される事になった。わくわくする気持ちはあるが、正直に言うと面倒だとも思った。

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