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廻転世界録エンドレスワールド  作者: 江流グレコ
第1章 意志や希望の集う場所
2/2

2話 精霊術師の少女

すいません。手違いで書きかけのものを

投稿してしまいました。今はまだ未完成ですので

どうか拝見するのはお控え下さい。

後日、完成したものを投稿します。ご迷惑を

おかけして誠に申し訳ありません。

茶髪の少年ーーアレン グロリアスは、

目を覚ますと温かなベッドに上にいた。

ベッドはとても柔らかくアレンの身体は

半分くらい埋まっていた。


「どこだ…ここ…?」


アレンは朦朧とする意識の中で起き上がる。

身体が気怠く、思うように力が出せない。

それに四苦八苦しつつもアレンは辺りを見渡した。


そこは教室二個分くらいの部屋だ。

フローリングの床に白レンがの壁、

部屋の中にはベッドが乱雑に置かれており

中央に拳大程の火の魔石が設置された

小さめの防寒器具があった。


「ここは保健室だぜ、少年」


不意に薬品臭さと共に一人の男がやって来た。

濃いあご髭を生やした中年の男だ。

髪はボサボサと乱れた灰色で、身体は細く

どこか飄々とした印象を受けた。


「ああ、そうか…俺は負けて…」


アレンは第四訓練室での決闘を思い出す。

自身が金髪の男ーーホーク スカイウォーカーに

思い切り叩きのめされた場面を。

そして彼の一撃を喰らった所を確かめる。


「痛い…」


右肩に触れると激痛が走った。


「ああ、少年の右肩はひどく腫れていてな…

一応、応急処置はしたが、動かさない方がいい」


アレンの様子を見た中年の男がそう促す。


それを聞いて右肩から手を離すと、アレンは

保健室の中を再度見渡す。

部屋の中にはアレンと中年の男の二人以外

おらず、こじんまりとしていた。

その様子を見るとアレンは不思議そうに

中年の男に訊く。


「あの…保健室の先生はどこっすか?えっと…

用務員さんですよねアナタ…?」


「は?」


アレンの質問に中年の男は目を白黒させる。

その後納得したように声を上げると

腹を抱えて笑い始めた。


「ははっ…何だ少年は俺のことを用務員さんだと

思ったかのか?俺が保健室の先生だぜ。

もしかして少年は保健室の先生は綺麗なお姉さん

だとでも思ったか?はははっ!少年の夢を

壊して悪いが保険の先生はこんなおっさんだよ」


「いや、そんなこと思ってないです…!」


変な誤解をされアレンは赤面して異を唱える。

しかし中年の男はそれを聞かずに

ケタケタと笑い続ける。

そんな様子にアレンはこれ以上何を言っても

無駄だと悟り口を閉ざす。

中年の男はひとしきり笑い終えると

思い出したように名を名乗った。


「ああそういえば自己紹介がまだだったな……

俺の名前はベルゴール スロウスだ生徒の怪我の

治療の他に薬草学を教えている。よろしくな!」


中年の男もといベルゴール スロウスは

アレンにそこで待つように命じると

部屋の隅にある木製の棚をガサゴソ探り始めた。

ガサゴソ ガサゴソーー

やがてベルゴールは探し物が見つかったらしく

柔かな笑みを浮かべて戻ってきた。


「ほら飲め」


ベルゴールはアレンに一つの薬瓶を差し出す。

薬瓶の中身は濁った緑色をしていて沸騰した様に

泡立っては弾けてを繰り返していた。

そんな様子を見てアレンは訝しげに薬瓶を睨む。

飲むことを躊躇うアレンにベルゴールが言う。


「安心しろ、俺の自家製ポーションだ。味は

アレだが品質は保証するぜ!市販のより何倍も

効き目がある。まあ、味はアレだがな…」


早く飲めと急かされアレンは渋々と

薬瓶の中身を喉に流し込んだ。


瞬間に鼻を突く異臭がアレンを襲った。

否、それは異臭と呼ぶには些かやさしすぎる。

鼻の粘膜を剥がされる錯覚と共に口の中には

粘ついた液体とそれに混じった硬い何かが

渦を巻いて暴れ出した。

その味を一言で表すなら絶妙に不味いだろう。


「ごほっ!げほっ……!?」


あまりの不味さにむせ返るアレンを見て

ベルゴールは再び部屋の隅の棚を漁る。

そして木製のカップを手に取ると



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