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王宮騎士団14

作者: まめ

本当はヒジリが死んだところで終わる予定でした。もう少し、お付き合いください。

 「捕まえたぞ、クロウド。何でも、神様っとやらの指示といかれたことを言っているバカな奴だ。神がいたら、そんな人間界のことに指示は、ださんと思うがな。ところで、ユリの容体は?」

 「まだ意識は、戻ってないが、もう危機は脱したって」

 「ねぇ、セイガーさん、何でヒスイはお父さんとお母さんのこと名前で呼ぶの?」

 「何で俺に聞く?」

 「だって、たぶんヒスイに聞いても、まだ早いって答えてくれないと思うから」

 ヒスイがヒュウガのことを大人だと言った理由が分かった。この子は、すごい人の思いに敏感な子だ。これは、ヒスイじゃなくっても、面白い子だ。と、ヒュウガの行く末がセイガーも気になる。

 だが、それはヒジリと意味合いは、違うだろうけど。

 クスッと含み笑いをすれば、

 「こっちも駄目か」

 「よく、分かったな」

 「私にはヒスイが早すぎるって言う。そう言われると聞けないじゃないか。ヒスイはそれで、僕を牽制する。セイガーさんもしかりだね。こんな復讐かわいいものだよね」

 ヒュウガはニヤリと笑うと、とんでもないことを言い出した。

 「お父さん、セイガーさんが未来の僕のお兄ちゃんになるらしいよ」

 飲んでいたお茶を、ブーッと吹き出す。

 「うわ〜、汚い」

 「お前……」

 「このぐらい、可愛い意趣返しでしょ?」

 「どこで気づいた」

 「ヒスイの幸せってオーラーが流れてくるからね。こういうとき双子で、よかったと、思うよ」

 「それは、可愛い意趣返しとは言わん」

 「じゃあ、何?」

 「お前もヒスイに似て、最低最悪な意趣返しだ。でも、これでお前のお怒り具合が分かった。お前、本当はそのごまかし方がムカつくんだろう?」

 そう言われ、セイガーの顔をヒュウガは反射的に見る。

 「お前は確かに賢いよ。俺が教えてやってもいいけど、ヒスイからそれを聞いたときに、お前の達成感は満たされると、思うぞ。ただ、一つヒントをやろう。逆十字の痣の伝説知ってるか? 俺は一度だけその痣を見たことがある」

 「あの永遠の命が授かるって言う。でも、それとヒスイが何の繋がりがあるの?」

 「俺のヒントは、ここまでだ。後は自分で考えな。ただ、一つ言えることは、その痣を持つ者は幸せそうじゃなかったよ。けして死ねない己の体を逆に恨んで、憎んでいたみたいだ。人には永遠の命何かは、いらないのかもな」

 「恨んでいたよ、死にたいと」

 ヒスイがヒュウガの後ろに立っていた。

 「だめだな、ヒュウガ。セイガーに聞くのは、反則だよ」

 苦笑いでヒスイは言った。

 「でも、お前が聞きたいというのを、気付きながら、お前が聞かないから、それを良いことに、気付かない振りしてた私にも責があるな。聞きたいか?」

 「うんうん、やっぱり聞くの止める。ヒスイが話さないのには、絶対理由があるはずだから。やっぱり時期が来る時まで我慢する」

 そう言って、今度はクロウドのところに行く。

 「お前の言うとおり、あいつは、本当に大人だな」

 「でしょ?」

 「でも、逆に怖い。あいつは歴代の王の中で一番輝くか、もしくは、全部を破滅させるかするぞ」

 「うん、そうだね。それもきれいさっぱり何も残さないよ」

 「お前も気付いていながら、何もしないのか」

 「どちらを選んでも、楽しいじゃないか? 私の今回の役目はあいつの行く末を見守ることだ」

 クスッと笑う。

 それを、聞きセイガーは思う。

 『この世に、神様とやらがいるなら、こいつが何をしたって言うんだ。こいつに、こんな過酷な運命を背負わせなきゃならないほど、お前さんを怒らせたのか』

 それが分かるのは、もう少し後のこと。

 「それより、さっきのは何かな?」

 王が聞く。

 「もらってもらうの」

 ヒスイがちょっと照れながら言う。

 「ちょっと、待て。俺より上だぞ。年齢差いくつあると思ってるんだ?」

 「そうだけど、そんなに上って、気がしないんだよね。良いじゃない。昔自分より上官だった、人が息子になるなんて、なかなかないことだよ」

 「まあ、そうだな」

 クロウドが複雑な顔をする。セイガーは笑いながら言う。

 「よろしくお願いしますよ。お父さん」

 「やっぱりなんかイヤだ〜」

 クロウドの叫びが響いたのだった。

 「まあ、そう言うな。クロウド、娘の幸せの為だ、諦めろ。人間、諦めが肝心だぞ」

 うんうん頷く、ヒスイ。

 だけど、納得できず、うなだれるクロウド。

 それを聞いてたジェイは、

 『さすが、セイガー大佐。こちらの想像を超えることをやるよな。それにしても、セイガー大佐もヒスイもヒュウガをどうしてあんな危険人物のように、言うのだろう?』

 それが、ジェイに分かったのは、ずっと先のことである。

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