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【序章】
神。
こいつの存在について一度は誰も考えたことがあるだろう。
僕ももちろんある。
姿はじいさん、もちろん全知全能で、杖ひとふりで、なんでも思いのままにやってのけちまうすごいやつ。
だから、皆祈るんだろ?
なんかで成功したとき。大切な人が死にそうなとき。テストの点数が気になるとき、好きな人にフラれたとき、嬉しいとき、悲しいとき、寂しいとき、痛いとき人は皆、神に祈る。
これは別に皮肉で言っているわけじゃない。
ボクも祈っていた。
さっき死ぬまでは。
断言しよう!
神なんていいやつじゃない!様なんてつける必要すらない!
神なんて信じるな!!
さあさあ、これを聞けばわかってもらえるはずだ!ボクの身に起こった2時間前の出来事を!!!