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天使の残像  作者: 河野 る宇
◆第4章~意味の無い事
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*決行

 深夜1時──先発チームが一気に突入する。

「! なんの音だ?」

「まさか襲撃?」

 その音にアンデルセンたちは銃を構える。

「落ち着け! 建物の構造を熟知しているこちらが有利だ。シミュレートしているようにやればいい」

 アンデルセンが仲間たちをなだめると建物内の明かりという明かりが全て消されていく。

 完全な闇……互いに暗視スコープを装着し静かな戦いが始まった。


「始まった」

 ダグラスとライカはヘッドセットから響く声と建物から届く音に固唾を呑む。ライカたちはベリルのチームにいてほぼ最後に突入する。

<小ホールで戦闘中>

「相手の数は」

 ヘッドセットからの声に問いかけるベリル。

<多分5人>

「1チームそちらに向かっている。それまで持たせろ」

<解った!>

<エリアC制圧>

 それを聞いたベリルは最後のチームに突入指示を出す。

 いよいよだ!──ダグとライカはライフルを握りしめてベリルの後に続いた。

「……」

 少しずつ進む。ベリルたちのチームが入る頃にはすでにほとんどの場所が制圧を終えていた。

 しかしまだアンデルセンとロッシュたちを目視確認していない。


「! やっぱりベリルか……」

 アンデルセンはいくつか設置している監視カメラでベリルの姿を捉えた。苦い顔になる。

「まさか奴が来るとは」

 あごひげをいじり思案してマイクを手に取り指示を出す。

「“死なない死人”だ。プランBでいく」

 それを聞いた仲間たちは一斉に散り散りになった。

「神の子よりも貴重なモノが手に入るかもな……」

 ディスプレイに映し出されているベリルを見つめて口の端をつり上げた。

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