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第一章第十一話
みやびとの別れを思いだし、青春のほろ苦い思い出から逃げるように、私は眠りに落ちた。
私はみやびとの別れを思い出し、青春のほろ苦い思い出に浸った。
気がつくと、高校生は寝ていた。この頃から、私は寝つきが良かったようである。
私も急速に眠気を覚えて、部屋の隅に横たわった。なんだかいろんなことが起こりすぎて、とても疲れた。私は泥のような眠りに落ちた。
物音がして、私は目覚めた。若い私は、夏服の制服に着替えていた。懐かしい姿だった。
朝食を摂りに、階下へ降りていった若い私を尻目にして、私はこれからどうするか考えた。
「せっかく、昔に戻ったのだから、学校に行ってみたいな。」しかし、私の学校は家から自転車で、どんなに急いでも50分近くかかった。
「こんな時、どこでもドアがあったらなあ。」
私はそんな昔からの願望を妄想した。すると・・・