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第一章第九話
風呂に入りにいった若い私のいない隙に、私は・・
若い私は風呂に行ったらしい。私はその恥ずかしいノートを読んだ。
恥ずかしいフレーズのオンパレードだった。「雨が降ったら気もそぞろ」なんだ、このサザンのパクりのような歌詞は。私は赤面しまくりだった。そこへ階段を上ってくる足音がした。 パジャマに着替えた私が部屋に入ってきた。そしてぶつぶつと何かつぶやきはじめた。「なんで一緒の高校なんだよ。」それは私が高校三年間、忘れられなかった、中学二年の時に別れたみやびのことだった。