58/63
第八章第一話
みやびと新しい彼氏の仲睦まじい姿を見て、私は激しく落ち込んだ。
みやびが新しい彼氏と二人で帰る仲睦まじい姿を見て、私は激しく落ち込み、元の世界に戻る方法を真剣に探す決意を固めた。この世界への未練は無かった。冷静に考えると、情けない話である。たかが、女にフラれたぐらいで。しかし、この時はそう冷静になれなかった。私は再び、時のはざまの住人に会うために、街へ向かった。 私は、私と同じようにこの世界へ落ちてきた人と会おうと、あの女性に初めて出会った、喫茶店へ行った。しかし、数時間待ったが、彼女は現れなかった。しようがないので、今日が土曜日ということを思い出して、夜10時になるのを、あのデパートのシャッターの前で、張り込んだ。しかし誰も現れなかった。私はガックリと肩を落とし帰ろうとした。
その時、誰かが肩を叩いた。「お久しぶり。」あの彼女だった。