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第四章第五話
フラフラになった5人組は何とかHの家に戻った。
フラフラの5人組は、何とかHの家に戻り、Hの部屋で酒を浴びるように飲んでいた奴らと合流した。私の記憶どおりなら、若い私は俊ちゃんに自分の家庭の不遇ぶりを話すはずだ。その話のことで私は高校時代の三年間ずっとからかわれたのだ。 若い私は俊ちゃんにみやびとのことを話し始めた。違う!全く違う。こんな展開は私はまったく記憶にはなかった。どうしてこんな展開になるのだろう。
若い私は俊ちゃんに自分の苦しい胸の内を滔々と話している。半分涙声だ。俊ちゃんはニヤニヤしながら聞いている。そこにOという男が話しに割り込んできた。