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第二章第七話
Mに付き合って、無駄な時間を過ごした若い私は、みやびとよりを戻す方法を考え始めた。
Mが付き合えと言ったのは、私がこの時代に現れた河原の土手の対岸あたりだった。そこでタバコを吸いながら、Mの嘆きや愚痴を聞いた。その愚痴も熱かった。あの子もこんな所を敬遠したのだろう。振られるのもやむを得なかったかもしれない。Mに付き合って無駄な時間を過ごしてしまった私は、みやびとよりを戻す方法を考えた。なかなか良い考えが浮かばずに、時間は過ぎ去っていった。季節は夏真っ盛りへと移ろい、名案が浮かばないまま、高校一年の夏休みに突入した。