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第二章第五話
考えたが、良い考えが浮かばなかった私はとりあえずMの家に向かった。
考えたが、良い考えは浮かばなかった。昔から良く考えずに行動していた私は、とにかくMの家に行くことにした。
Mの家は学校から15分位のところにあった。私はどこでもドアでMの部屋に着いた。私はクラスの名簿を探した。彼は電話かける気、満々で、電話と名簿を自分の部屋に用意していた。「まあ上がれよ。」Mの声が階下から聞こえてきた。私は咄嗟に名簿を彼のベッドの下に隠した。「お邪魔しまーす。」若い私の暢気な声が聞こえてきた。