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第二章第二話
みやびは相変わらず可愛かった。なんでこんなに可愛い娘をフッテしまったんだろう。
みやびは中学の時と変わらず可愛かった。なぜこんなに可愛い子を振ってしまったのだろう。後悔先に立たずとはこういう事を言うのか。しかし私はこの諺を何回使うのだろう。
そんな事を考えて、ボーッとしていたら、若い私が数人の友達と自転車置き場にやって来た。「だろっ。そう思わねえ。」俊ちゃんが大声で話している。懐かしい光景だ。私はなぜか涙が流れてきた。
私は学校自体は好きではなかったが、学校の友達は大好きだった。友達とつるんで遊ぶのが好きで、高校三年間は彼女ができなかったが、別に寂しくはなかった。
今になってこの時代を振り替えると、華というか色気のない三年間だった。
やり直せるなら、みやびとやり直したいと真剣に思った。