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エッセイ

本当に、そんな超人っているんですか? ~人生をもう一度やり直せるとしたら、あなたはどうしますか?~

作者: いかすみこ
掲載日:2026/01/24

異世界転生や、ループものを読むたびに思います。


「なんて、タフな主人公たちなんだ~!」


 カウンセリングを3年ほど、毎月受けています。


 ネガティブな私は大抵、すでに終わった過去の事をひたすら愚痴っています。

 カウンセラーさんに慰めてもらい、現在の平穏な幸せを噛みしめるまでがルーティンです。


 先日、カウンセラーさんから質問を受けました。


「人生をやり直したいと考えたことはありますか? 例えば小学生から? 」


 私は間髪入れずに答えました。


「絶対に嫌です!! 」


 私は子どもが大好きです。


 しかし、自分が子どもになりたいとは考えません。


 なぜなら、子どもに戻ると身体は弱体化し自由も無くなってしまうからです。


 例えば身代金目的の、誘拐犯がいたとします。


 47歳の私と、7歳の小学生。ターゲットとして狙うのはどちらでしょう?


 大人である私は、誘拐されそうになったら大声をあげます。周囲に助けを求めます。そもそも、メタボな中年女性を運ぶことはとても重労働です。


 しかし、小学生はどうでしょう?

 いきなり大きな声は、あげられません。周囲にとっさに助けを求めることも難しいです。なにより、体重は10キログラム程度です。


 抱えてしまえば、連れ去ることに困難はありません。


 交通事故も同様です。


 私が横断歩道の途中で、交通事故にあったとします。軽傷でしたら、即座に警察に連絡をします。相手の自動車のナンバーはメモしますし、免許証を見せてもらい、名前と住所を記録します。


 相手の自動車のぶつかった個所を写真に取らせてもらい、警察の事情聴取が終わったら、一緒に病院に行ってもらいます。


 しかし、小学生の頃にそんな知恵はありませんでした。せいぜい泣きわめくぐらいです。


 相手次第では、自分が飛び出したことにされてしまうかも入れません。


 また車にぶつかった時に受けるダメージも、大人と子どもでは段違いです。


 仕事もです。


 現在、私はフリーランスなので仕事は自分の裁量で出来ます。


 無茶振りするお客さんは、次から断ったりも出来ます。

 好きで選んだ仕事なので、作業も苦ではありません。


 会社員時代もです。上司からパワハラされたら直接言い返してましたし、もっと上の上司に掛け合ったりもしてきました。


 もちろん最初から出来たわけではありません。


 新卒の会社では、ほとんど泣き寝入りしていました。

 少しずつ、少しずつ周囲と相談したり制度や社則を調べて状況を見極めて、対応できるようになりました。


 しかし、小学生の頃はどうやっても無理です。上司(担任教師)との相性が悪ければ、地獄です。成人である教師と10歳にも満たない生徒では信用度が違います。教師から生徒側に問題があると断言した場合、覆すことはほぼ不可能です。

 少なくとも私が小学生の昭和の時代はほぼ絶望的でした。


 苦手な漢字や算数も、勉強しなければいけません。授業中は。よそ見も出来ず教師の話を聞き続ける必要があります。持ち帰り仕事(宿題)もあります。そして、これだけ頑張っても賃金はゼロです。


 休日。

 自動車や公共機関を使い、私は行きたい場所に行けます。


 小学生は、出かける手段がありません。保護者次第です。

 ※我が家は、子ども達を遊びに連れてってくれる両親でした。


 なにより子どもに戻ってしまうと、せっかく身に付けたスキルを習得し直さなければいけません。


 自動車の運転。私は才能が無く、免許を取るときにとても苦労しました。

 それでも30年近く毎日運転して安全運転が身についたので、現在はゴールド免許です。

 もう一度、自動車教習所で教官を恐怖のどん底に陥れるのは嫌です。

 ※当時の教官の方々、大変お世話になりました。


 電柱の昇り降り。(私は電気設備のエンジニアです)

 私は運動神経が壊滅的にありません。新卒の会社で毎日毎日、敷地内の電柱で先輩に指導してもらい、ひと月かけてようやく出来るようになりました。

 もう一度、指導係の先輩に時間外労働して貰うのは嫌です。

 ※当時の先輩方、大変お世話になりました。


 国家資格取得のための受験も、パソコンのタイピングも、再び挑戦する気力は残っていません。

 10年以上続いた父の介護と看取り。後悔はありません。しかし、もう一回と言われると躊躇します。


 正直、昨日にだって戻りたくありません。


 せっかく終えた仕事、やり直しは辛いです。



 という訳で、冒頭に戻ります。


『人生をやり直したいと考えたことはありますか? 例えば小学生から? 』


 と質問した、カウンセラーさんに上の心情を説明し質問で返しました。


「子どもの頃に戻りたいって、どんな人たちなんですか? 超人ですか? 」


 カウンセラーさんの答えです。


「えっと……今度、聞いておきますね……」



「神は死んだ」で有名な哲学者のニーチェは超人をこのように定義しています。


「どんな人生でも、『これが生だったのか、それではもう一度!」と繰り返せる人」


私は超人ではないので、無理です~( ;∀;)/


クレイジーエンジニア様より感想欄で教えていただきました。

『7歳の小学性は10kgじゃなーい!

個人差大きいけど、20kgは普通に超える。』


痛恨のミス。

エッセイの主題に従い、あえて本文を直さないで戒めとします(>_<)

クレイジーエンジニア様、ありがとうございますm(__)m

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