消えゆく友
《登場人物紹介》
【蓮ちゃん】 プロローグ編の主人公、この物語の 作者。
訳あってあらゆる時代を行き来している天女。
秘密多きピンク色のツインテールの少女。
旧知の友『鶴姫天』を助けに行く為、悪戦苦闘中。
【てやんでぇ】蓮ちゃんに無理やりに連れていかれ
た現在(平華絢爛314年)の天上界に住んでいるカエル。
人間の言葉が話せる「江戸っ子カエル」
【鶴姫天】 蓮花とは、天上界創世以来の旧知の友の天女。
【ねね】 天空の5兄弟の母親。ミアキスの獣天女。夫は、梅虎天。
【梅虎天】 大虎が獣天人になってからの姿。
天上界最強の『妙魂十二天』の一人。
天上界では、多方面に影響を与える重要人物。
ねねの夫であり、天空の5兄弟の父親。
梅虎天をどう救ったら良いのか?
レンがそんな事を考えていた矢先に、それは起きた。
「ギューギュー」
「ガッガッ」
突如、目の前ですやすや眠っていた三犬二猫の梅虎天とねねとの子供達が騒ぎ出したのだ!
その声が、巨大な宮殿内を怒涛のように鳴り響く!
!!!
その異様な様の鳴き声に、いち早く察知した母親のねねは、慌てふためきながら駆け寄り、我が子達を抱き寄せる!
そして、ねねは、その華奢な背を丸めながら、ピクとも動かなくなったのだった。
「 ねね! どうした? 何があったんね!」
その異変に気づいたうちは、焦燥感に駆られながら、ねねの元へとたどり着いてん!
「ねね···············?」
うちはねねの背後から、恐る恐る、その状況を覗き込んだんやけど···············。
その直後! うちの表情は、凍りついた·····。
「アア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ー」
なんと!非常に泣き叫ぶねねと、その腕に抱えられた、可愛い五匹の兄弟達が消えかかっていたのだった。
うちは、その状況がすぐに理解出来ずに、思考が錯乱していた。
(落ち着け! 落ち着くんや!うち、よう考えるんよ!)
急に全身から吹き出す冷や汗!
どうにか気の動転を必死に落ち着かせようと、自問自答を繰り返したうちは、ある事に気づいてん!
「ーーー梅虎天が消えてしまったからや!」と
梅虎天が帰魂された後に、関わりのあった者達が皆、消えていってるんとちゃうん!
それだと、現在の状況に説明がつくのである。
しかし、それに気づいたのは、少しばかり遅かったかもしれない····。
「うぅぅぅー」と、悔やんで俯いていたうちに、話しかけてくる声が聞こえた!
その声の主は、もう下半身は、消えて無くなり、宮殿の床が丸見えになっていたねねだった。
「お、お願い!蓮ちゃん、あの人を助けて··········」
先程まであれ程に、何事にも動じなかったねねの焦げ茶の落ち着いた瞳から、大粒の涙がながれていった。
ねねとは、数年間の付き合いだけど、初めて見た涙だった·····。
それは、おそらく、悲しい涙ではなく、子供達を守れなかった事に対しての、母親の悔し涙だったに違いない!
そう受け取ったうちは、今にも消えてなくなりそうなねねの手を、思いに任せて握りしめた。
「あー うちが助けるよ! 梅虎天もこの子達も、そしてねねも·····」
すると、ねねの口が一瞬、微笑んだかに見えた後、ねねとその子達の姿は、天上界の宮殿内から消え去って行った···············。
もうそこには、両手を強く握りしめ、俯いている桃色のツインテールの幼女の姿しか、残っていなかった。
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