ヒソヒソ村
《登場人物紹介》
【蓮ちゃん】 プロローグ編の主人公、この物語の 作者。
訳あってあらゆる時代を行き来している天女。
秘密多きピンク色のツインテールの少女。
旧知の友『鶴姫天』を助けに行く為、悪戦苦闘中。
【てやんでぇ】蓮ちゃんに無理やりに連れていかれ
た現在(平華絢爛314年)の天上界に住んでいるカエル。
人間の言葉が話せる「江戸っ子カエル」
【鶴姫天】 蓮花とは、天上界創世以来の旧知の友の天女。
【ねね】 天空の5兄弟の母親。ミアキスの獣天女。夫は、梅虎天。
【梅虎天】 大虎が獣天人になってからの姿。
天上界最強の『妙魂十二天』の一人。
天上界では、多方面に影響を与える重要人物。
ねねの夫であり、天空の5兄弟の父親。
【紫芍】 平華絢爛314年の天界に在籍している物静かな不思議な天女。
【霊獣】 タイムスリップできる亀似の霊獣。
『時空間破壊系タイムスリップ霊獣』
コソコソ！ ヒソヒソ？
村人達がうちらの姿を見て、よそ者扱いの目を顕にする。
村人皆が、口に手をあててヒソヒソ話！
その光景は、街角で井戸端会議っていうレベルのもんじゃない！
明らかに、うちらを軽蔑した目で見てんねん。
「なんか、いや～な雰囲気やね⋯⋯この村⋯」
そう、うちが二人に意見を求めると、
「あ⋯あーそうやケロ！」
「なんだか、私達、完全に邪魔者扱いを受けてますよね？」
てな、感想が帰ってきたわけで⋯。
気まずい雰囲気を感じてたのは、うちだけじゃなかったんよね·····。
こんなんじゃぁ、大虎の事も聞けないやんかぁーーー！
と、レンが途方に暮れている時に、前から大きな大きな廃品回収車の様な独り言が近づいて来た！
「ねぇ～あなた達、知ってる？ 知ってる？
あ～？ うんうん♩ えっ！まさか、そんな事も知らないなんてー？ 信じらんな～いぃー。あ～～～～！ あ～～～～満たされる～～♩」
「こ、この快感よ～♩ あたいだけが知ってるという優越感ぁぁぁ～～～～！きゃわわわわわーーー♩」
おかしな事を口走る、うちより背丈が低く、年齢も下に見える着物姿のお嬢ちゃんが、現れた。
その存在感は、明らかにこの村人とは、差異があった。
何かがおかしい！ 絶対的は異色感！
その口調からは、身格好に相応しくない違和感がただよる。
そして、極めつけは、一瞬にして異質を放つその容姿だった。
なんと、そのお嬢ちゃんは、頭から薄茶の紙袋みたいなものを被り、推測しうる顔の大きさとは、明らかなアンバランスな耳が、被り物から飛び出していた！
目の部分は、歪にくり抜かれており、自分で切り取りました感が、半端ない！
その右手には、メガホン型の拡声器の様な物を握りしめていた。
すると、その子は、うちらと目が合うやいなや、ニヤッっと口角を上げ、穴から薄ら見える目を血走しながら、話し出す。
「お姉ちゃん達は、あたいの事、知らないだろうけど⋯⋯。あたいは、知ってるよ！お姉ちゃん・達・の・こ・と！」
うちらは、その言葉を聞いて·····ゾッとした。
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