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こまかい詩集2

詩 人の形が変わる前に

作者: 仲仁へび



――朝が来なければいいと思う夜がある


――朝が来てしまったのだと思う朝がある


 命が削られていく ぎりぎりの戦場

 人間は あっけなく死んでいく だからいくら死んでも構わない?

 そんな結論になる前に ここから逃れるすべを探さなくては


 このままでは ただ人の形を成しているだけになってしまうわ


 死神が私に微笑んでいる 押し付け合うようなことはしたくないけれど

 死の機会がここでは平等に訪れるのだとしたら


 誰かに押し付けても構わないのではないでしょうか


 人が人でなくなる瞬間を見て

 いつまで正気でいられるか分からない


 慰めのように 大丈夫 と口にしても

 それが本当になるとは信じられなくなってくる


 いつかこの場所から逃れるすべはあるのでしょうか


(どんなに願っていも かなわないものがあると知っている)


(ならばせめて夢の中では ただ優しいだけの世界に浸っていたい)


(こんな残酷な世界で生きている事を 束の間でもいいから忘れたい)



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