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第一話 追放される

作者のしまかぜです。ゆるく始めてみます。よろしくお願いします。

「おいユウリ! お前は勇者パーティーをクビだ!」


 王都郊外にある勇者パーティーの屋敷。


 目の前にいる勇者のジョンソンが、俺にそう言い渡す。


「いきなりクビって……どうしてだよ! 俺は勇者パーティーのために、必死にお湯を沸かしたり冷やしたりしてただろ!?」


 俺の必死の訴えも虚しく、ジョンソンは言う。


「もうすでに新しいお湯沸かし師を雇ってある。お前と違って有能だ。お前はもう用済みなんだよ、無能が」


「おい! 待ってくれ! おい!」


 クビを受け入れられず騒ぐ俺に痺れを切らしたのか、ジョンソンは背中の鞘から剣を抜く。


 あれは確か勇者パーティー5人で伝説のダンジョンを攻略したとき、伝説のダンジョンの伝説の最奥に眠る伝説の宝箱から手に入れた伝説の剣だ。


 恐怖のあまり、俺は後ずさりした。


「おい。早く出ていけ。さもなければ、俺はこの剣でお前をビビらせなければいけなくなる」


「も、もうすでにビビってるぞぉ!」


「うるさい! 早く出ていかないとビビらせるぞ!」


「もうビビってるよ!」


「くっ……」


 クビを受け入れられず騒ぐ俺に痺れを切らしたのか、ジョンソンは背中の鞘からもう一本の剣を抜く。


 あれは確か勇者パーティー5人で幻の海底ダンジョンを攻略したとき、幻の海底ダンジョンの幻の海底最下層に眠る幻の海底宝箱から手に入れた幻の海底剣だ。


「おい。早く出ていけ。さもなければ、俺はこっちの剣でもお前をビビらせなければいけなくなる」


「か、刃物が一本増えても恐ろしさは大して変わらないぞぉ!」


「うるさい! 早く出ていかないとビビらせるぞ!」


「一本増えても恐ろしさは大して変わらないぞぉ!」


「くっ……」


 このままでは埒が開かないとジョンソンも悟ったのか、後ろを振り向き他のパーティーメンバーに言う。


「おいお前ら! コイツが中々出ていかないから代わりに俺らがこの家から出ていくぞ! 王都に行って新しい物件を探そう」


「「ならばしょうがない!!」」


 パーティーメンバーが口をそろえて言う。


 そして俺以外のパーティーメンバー4人はあっという間にどこかに行ってしまった。


 俺は1人取り残される。


「な、なんだよ……みんなが出て行くなら俺も出て行くよ……」


 俺もとりあえず家を出て、しばらく旅をすることにした。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

※ここからは三人称視点です。


 勇者たちのやりとりを、陰で見ていたものがいた。


 銀色の髪を後ろで結んだ小柄な少女だ。


「なんなのアイツら……全員で家を捨てて出て行った……? 馬鹿なの……?」


 少女は隠れていた壺から飛び出し、あたりを見回す。


「まあいいわ。なにか高価なものがあると良いんだけど」


 少女は泥棒だった。

おもしろかったですか?(直球

一週間くらいはだいたい毎日投稿するつもりなので今後ともよろしくお願いします

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