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追放→ざまぁwww こんぴれーしょんぱっく ~追放もの短編集めました~  作者: あがつま ゆい
お荷物テイマーだけどテンプレ通り最強になってざまぁします
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最終話 大団円

「う、ウソだろ!? ゲルドブ様が!?」


 本気を出して戦闘用ゴーレムに乗り、戦いを挑んだ蛮族王が討たれた。その衝撃はすぐに蛮国ゲルドブ中を駆け巡る。

 国家運営において主要な部分の多くをゲルドブが中心に十数人の文官で回していたのもあって、その蛮族王がいなくなってしまったという事は、国の多くの機能がマヒしてしまうことを意味していた。


 何より民をまとめ上げるために必要な一種のカリスマ性も、戦闘能力の凄まじさによるゲルドブ個人の偉業に依存していた面が大いにある。

 それが無くなってしまうと言う事は、ゲルドブの子供たちを含めた反骨心のある配下をつなぎ止めることができない事を意味した。

 多くの者は後継者争いで互いに敵同士になり、父親に抑え込まれていたゲルドブの子供たちも領土の占有権を主張し骨肉の争いを始めたという。




「!! し、信じられん! あのゲルドブの首か!?」


 ゲルドブが主張していた領土の本来の所有者である国の王は、目の前の若者が蛮族王ゲルドブの首を持参してきたのに大いに驚いた。


「今のところはどうせ彼の子供たちが骨肉の争いで領土を主張し合っているそうですから互いに潰しあいをさせたうえで侵攻すればカタが付くでしょう」


「良くやってくれた! 本当に、本当に! よくやってくれた! ありがとう! 今日は遅いからここの客間で1晩明かしたらどうだ?」


「ありがとうございます。ご厚意に甘えさせていただきますね。それと彼女に本格的な治療を施してくれませんか? 足の骨が折れてるそうでして」


「分かった。至急手配しよう」


 ナーダはアイの治療を頼み、王の間を後にした。




 翌朝……




「おお。もう歩けるのか?」


「ああ、先生が言うにはもう普通に歩けるから大丈夫だそうよ。痛みももうないから魔法ってやつは凄いよなぁ」


 アイが言うには骨は元通りくっついて普通に歩けるレベルにまで回復したという。さすがは魔法、便利なものだ。




「ところでナーダと言ったな? 騎士(ナイト)の称号を与えるからうちに来ないか?」


「え!? いいんですか?」


「もちろんだとも! あのゲルドブを倒したってなれば、もう誰でもお前の実力は認めてくれるぞ!」


「そうですか。ではそのお話、お受けいたします」


 こうして俺は騎士(ナイト)の称号をもらいまぁめでたしめでたし、って事で良いかな? まぁ猫動画1つに勝てない大冒険だったけどな。満足したかい?

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