導かれし者
暇になったので投稿してみました。良ければ感想や評価をおねがいします。
気が向いたらまた続き書きます。
その日はいつも通りに起きていつも通りに学校の準備を終わらせ、いつも通りに時間に余裕を持って家を出た。いつも通りでは無かったのは教室に足を踏み入れた瞬間に周りに何もない空間に飛ばされたことくらいだ。と、ここに来た経緯を思い返してみた訳だが、自分でもこの状況が理解できない。
「いや、本当にここどこだよ…」
周りには本当に何もない。足が着いているはずの床すら無いのだ。ここにきてどのくらい時間が経ったのかすら分からない。
「混乱してるね~まあ、無理もないか。」
唐突に声をかけられてぎょっとする。目の前に何かがいる。ずっと前からそこにいたかのように佇んでいる。
「とりあえず、私は神だ。君にはこことは違う世界に行ってもらう。」
その何かは驚いて硬直している僕の事など気にも留めずに話を続ける。
「そこはこの世界と違ってそこそこ危険で法則も違っているから、君の体をその法則に適応できる体に変える為にここに呼んだってわけだ。」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!意味が分かんないですって!」
「君の体を変えるにあたって君の才能を目覚めさせることが出来るから、あの世界でも十分生きていけるはずだよ。」
それはこちらの言うことなど気にも留めずに話を続ける。
「でもこのまま体を変えるだけで君をあの世界に送るのは無責任だと思うから、何か一つ能力をあげよう。あ、でも直接力になるような能力は与えられないからそこは注意してね。」
「だから意味が分からないですって!」
「ふむ。何をすればいいのかが分からないのかな?なら、君にはそれを解決してくれる力を与えよう。」
「え?ちょっと待っtt…」
「では、さようなら。頑張ってね。」
その声を聴いた瞬間、僕は見知らぬ森に立っていた。