あんまりこういう事 言うのは良くないんだろうけど
あんまりこういう事
言うのは良くないんだろうけど
どうしても生きていたい理由
なんて
僕には無くて
なのに
ここまで死ねなかった理由は
ただ死ぬのが恐かったからと
あと一つあるかなくらいで
みんなの中から弾き出された時も
人が恐くなって外から出られなくなった時も
ようやく立ち上がって目指した夢が
もう叶わないって悟った時も
死ぬのはどうしても恐かったんだ
これまでの全てが無駄だったと気付いて
時間 選択 思い出 情熱 苦痛 後悔
全部が水の泡になってしまった気がして
僕なんかが望んた事自体が
最初から間違いだったんだって
恨みさえして
ただ
体一つまともに起き上がらせられなくなった
あの時さえも
こうして書く事だけは
止められなかったんだ
そうだよ
僕が死ねなかった理由は
ここで終わりたくなかったから
もういつ終わっても
誰からも惜しいと思われなくなっているのにも関わらず
他の誰でもない 自分自身が
まだ終わりたくなかったから
何一つ残せなくて
何者にも成れなくて
もう手遅れな事ばかりと
仕方ないんだと目を逸らして
割り切ろうとしてばかりの
生きていたい理由なんて持てない僕が
諦めて 失くしながら
何一つ取り戻せないくせに
ここにいる理由は
恐くて死ねなかったからと
あと一つ
ここで終わりたくないから
まだ
まだ
こうして書いて
誰かに届く事を
願い続けているから