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雲の国のユウタ

作者: ソラ

ユウタはお兄さんと飛行機に乗っています。

「ユウタ、ちゃんとシートベルト締めないとダメだぞ。」

そう言ってお兄さんはユウタの体にシートベルトを締めてあげました。

しばらくすると機内にアナウンスが流れました。「お待たせしました。この飛行機はまもなく離陸致します。皆様シートベルトをしっかりとお締めください。」

飛行機は徐行し、離陸しました。

「お兄ちゃん、飛行機が飛んだよ。あっ、建物がどんどん小さくなっていく。」

「そうだな。到着まで1時間位かかるから、これでも読んでな。」

お兄さんは前の座席のネットに入れて置いた本をユウタに渡しました。

ユウタは本を読み始めましたが、5分も経たない内に飽きてしまいました。

ユウタは窓の外を見ると、雲がじゅうたんのようにはるか遠くまで広がっています。

しばらく見ていると、窓の向こうからウサギがユウタの方を見ています。


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