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「灯台の街1」海中の都市

お話の世界観 現実の世界をメインにしたお話。

お話の雰囲気 現実の何処にでもある都市をちょっと変わった目線で見れるお話。

文字数 5000字


登場人物紹介

旅人さん 世界中を旅する旅人。

猫さん 普段から、私は「アメショー」という高貴な血筋の猫だ、と威張っているが旅人さんは「アメショー」がなにを意味するのか知らない。

旅人さん 世界中を旅する旅人。

猫さん 普段から、私は「アメショー」という高貴な血筋の猫だ、と威張っているが旅人さんは「アメショー」がなにを意味するのか知らない。


ここは灯台の街。でもこの街は海沿いにあるわけじゃない。ツンと鼻をくすぐる塩の香りも、ぺったりと肌を包む潮風も無いのだ。残念ながら海は埋め立てされて、大きな貝殻みたいなオペラハウスやクラゲみたいなスタジアム、さらにそれを取り囲むように白い高層ビルが立っている。私がこの街を灯台の街と呼ぶのは理由がある。とても大きな、素晴らしい理由。それは…

「前の街でここの灯台の絵を見たからって、下調べもせずに来るなんて、やっぱり旅人さんは安易すぎるんじゃないか!」

そう。そういう理由だ。

「まあまあ猫さん。少し落ち着きなさいな。ほら、せっかくオペラハウスがあるんだからさ、オペラでも見ていこうよ。」

「旅人さんにそんなお金はないだろう!なんなら私だけ忍び込んで見てきてもいいのだが。」

「わ!猫さんそれはズルいよ!絶対だめだからね。それに覗き見なんてしたらきっと凄い怒られるよ。だからだめ。」

「分かった…分かったからアイアンクローを止めて…くれ…」

私は猫さんの頭と顎から手を話す。猫さんはこれが苦手なのだ。私はこれを「ハンバーガー」と呼んでいる。なぜなら猫さんの顔が潰れたハンバーガーみたいに見えるから。猫さんは「アイアンクロー」という正式な名前で呼ぶ。なざならそれが正解だから。

私はとりあえず街をバイクで走らせることにした。もしかしたら港町の名残が見当たるかもしれない。スカイブルーのバイクをゆったりと走らせながら、サンゴ礁みたいに白いビルが乱立すら街を走った。私の薄桃色の長髪が風になびき、建物のガラスから乱反射する太陽の光に目を細める。ここにいたら干上がってしまいそうだな、なんて浸っていたら、私の膝の間に乗っていた猫さんが、「暑いからどこか屋内に入ろう」と言ったので、すこし興醒めてしまった。

とりあえず宿舎を探したのだが一向に見つからない。日も傾いてきていた。日が斜めに赤く差し込み、白い世界を赤く染めたが、疲れでそれどころではなかった。二時間びっしり探したあとに、しびれを切らした猫さんが肉球で私のスマホを使って調べてくれた。スマホ。それは私と最も遠い言葉。旅前に両親から「お守りがわりでいいから持っとけ」と託された、いわば忘れ形見。文明人の最終兵器。使えない奴は猿以下だ…。そんな名言に思いを馳せながら、猫さんの指示する道を通り、猫さんの指示する建物についた。

「これ…宿なの?」

「そのようだな。」

その宿は他のビルと大差なかった。木の看板で「宿舎」と書いてあるわけじゃないし、パブと合体している訳でもなかった。

少し近づくとドアが自動で開いて、私達を歓迎してくれた。

「お邪魔しますーす…。」

「おお、いらっしゃい!」

ちゃんと受付さんがいることにひと安心する。機械とかじゃなくて良かった…。いや、もしかするとこの受付さん、機械なのかもしれない…!と、勝手に妄想して遊んでいると、受付さんは微笑んで優しく「ご宿泊ですか?」と声を掛けてくれた。受付さんは人懐っこい人で、しがない私に宿舎の利用の仕方を雑談混じりに丁寧に教えてくれた。ここは「シェルホテル」という名前の宿舎らしい。受付を済ませて受付さんと別れる前に、忘れていた質問を受付さんにした。

「そういえば、この街ってなんて名前なんですか?」

受付さんは、楽しみで堪らない気持ちを抑えるみたいに細く笑った後、こう言った。

「ここは…灯台の街です。」

究極の癒し系旅小説!…になる予定です!

毎日0時に続きを投稿…予定です!

「灯台の街」は全三部です。

皆さんのお気軽なご感想をお待ちしてます!


お恥ずかしながら文章の仕事を目指しています。先はまだまだまだ遠いですが、一生懸命1歩ずつ頑張りたいと思います。アドバイス等をどしどし下さると助かります。

コメントも一言貰えるだけでモチベーションが凄く上がるので、お暇であればお気軽にお願いします。

毎日1話以上の投稿を目指していて、今日で12日目、今日3個目の投稿です。

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