特急の清掃編
普通列車の清掃作業を何本かこなし、次はいよいよ特急列車の清掃だ。
通勤車両と違う所は、ロングシートでは無い事。その他にトイレ、洗面化粧台、ゴミ箱、車両によっては読書灯やコンセント等。
シートは、リクライニング付きシ-トで、テーブルが付き、シート一つ一つに「リネン」と言われるカバーがあること。
また、車両によって席の数が異なり、トイレ、洗面台があったり、ゴミ箱があったりする。
それらを清掃するのだ。
持ち時間は約30分。先ずは初めに「リネン班」の人が、それぞれの、その車両の席数に合ったリネンを、端の席に束ねてまとめて、置いてくれたりしている。
でも、その前に指定された方向に席を回してかつ、古いリネンをはがしてゆく。
そして、古いリネンを一ヶ所にまとめたら、今度は新しいリネンを座席一つ一つに配って行ってそれを貼る。これが、馴れないと結こう大変なのだ。
それが終わったら、男性は各車両のゴミ箱を(昼間はそんなに多くは無い)片付け、女性は窓ガラスとテーブル、窓の珊、それが終わったら、座席にコロコロ・・・粘着テープでゴミを取る。
男は、ゴミを分別して片づけたら、ダンモップ、ほうき、濡れモップの順で掃除したら後は、荷棚を固く絞った濡れ雑巾で拭く。
それで大抵は少し時間が余るので、テーブルを拭くのを手伝ったりするのだ。
また、トイレの掃除はトイレ掃除専門の2~3人がいて、分担してやる。
ただ、これよりも前か、ほぼ同時に外では「便ヌキ」という作業をやっていたりするのだ。
簡単に言えば、車のバキュームカーの様に、トイレタンクの汚物を抜き取っているのだ。
それと同時に、水の補給もしている。
これが、昼間の特急列車の清掃作業。
因みに夜の特急列車は、ゴミの量が半端なく多いと言われている。
そして、やり方も少し違ったりするのだ。