第8発「シュミケン逮捕!!!!」
憲兵隊。それはこの王都の治安を守る厳格なる集団。まさに崇高なガチムチ集団。さながら我々の世界の武士のように。
真夏の夜、月が妖しく輝く王都。汗だくのマッチョたちが街を警備する中、こんな暑苦しい夜に何も起きないわけもなく...
「おいおい!マジかよ!?シュミケンが憲兵隊にパクられたって!?」
娼婦街のドン、バイニーが異世界ポルノショップ「ファンザイル」に突撃。店主ドルチェビッチは途方に暮れた顔で頷く。
「ええ...突然よ。うちの作品も没収されちゃって...」
バイニーは芝居がかったように胸を叩く。
「シュミケン...無事でいてくれよ...」
そして、さりげなくチンポジを直しながら付け加えた。
「まさか憲兵隊がな...奴らが一番あり得ないとおもっていたのにな」
一方、収容所では...
シュミケンは駆け出しの頃を思い出していた。糞を食わされた日々、山とのセッ〇ス...そんな懐かしくもない記憶が蘇る。
ガチャ!
突然、ドアが開く!
入ってきたのは、まるで乙女漫画の主人公のような金髪イケメン。鎧の下から溢れ出る筋肉、中性的な顔立ち...
(くっ...イケメンすぎて悔しい!)
「やあ、君が例の"お茶目な"作品を作っているシュミケンくんかな?僕は憲兵隊長のゲイリー」
その声は、まるでハチミツをたらしたような甘さ。ゴブリンなら即妊娠、エルフなら嫉妬で森が燃え上がりそうな声だった。
シュミケンは観念した。
(す、好きにしろよ...)
「いやいや、今回はね...」ゲイリーは声を潜めた。
「実は我々憲兵隊に、ちょっとした"流行り"があってね」
(来たぞ、エロ漫画あるある展開!)
「そこで君に、あるジャンルを作ってほしいんだ」
「な...何だよ」(まさか...真夏の夜の...淫らな...)
「察していると思うけど」ゲイリーは真剣な顔で続けた。
「僕らは硬派な漢の中の漢だからさ。こんな"趣味"があるなんて知られたらマズいんだ」
(ああ...来るぞ...この世界にはまだ早すぎる...それは!)
「熟女モノを作ってほしいんだ」
「は?」
シュミケンの予想は完全に外れた。そう、憲兵隊が求めていたのは、熟女ものだったのだ。真夏の夜は、意外な"熱さ"で幕を閉じた。