第3発「キャスト探し!」
「おい、変な筋肉ムキムキの人間とエルフ女が商売道具に声をかけているみたいだぜ」
と獣人族の男が、街の暗黒街の影の支配者であるバイニーに告げた。
バイニーは中年のデブ魔族で、娼婦街の大物として恐れられていた。彼の指示で、シュミケンとドルチェビッチは彼の手下によってあっさりと捕えられ、闇の中へと連れて行かれた。
拷問室と化した閉ざされた部屋の中、バイニーは自らの手で問いただそうとした。シュミケンは拷問によって口から血を流しながらも、
「数々の非礼。大変失礼しました」
「うるせええ!」
バイニーの部下であるドワーフがシュミケンを殴る。
シュミケンは、熱く、情熱的に自分たちが何をしようとしているのかを語り始めました。
「私たちは、ただこの世界の美を映像に収めたい。ただの性的なものではなく、この世界の抑制された性に対する新たな解釈として、人々の心を解放し、精神的な癒しを提供するためのものなんだ」
シュミケンはさらに熱く語る。
「世界には、美しもの、醜いもの、恵まれたもの、恵まれないもの、さまざまな環境、人種がいる。しかし、すべての人たちに等しく性欲というのは提供されているんだ!!!!そして、俺は...恵まれないものたち、抑圧されたものたちにこそ、その捌け口を与えたいんだ!!!!!!」
とシュミケンは力強く話しました。
その言葉を聞いたバイニーは、数秒の沈黙の後、意外な反応を示しました。彼は、部屋の雰囲気が一変するほどの大笑いをし、
「お前たち、面白い野郎だな!」と感嘆の声を上げました。
「おい、お前ら一旦部屋を出ていいぞ」
彼は部下をすべて部屋から出し、部屋はシュミケンとドルチェビッチとバイニーだけになった。
バイニーはシュミケンとドルチェビッチの前で
「俺は他人の性交を見るのが趣味なんだ」と衝撃的な告白をした。
バイニーがシュミケンをじっと見つめながら言った。
「お前たちのすることは、ただの欲望じゃないんだな。それが俺にはよくわかる」
シュミケンは痛みに顔を歪めつつも、熱意を込めて答えた。
「ああ。俺たちは、人々が本当の自分を理解し、表現する機会を提供したいんだ。俺たちの作品が、抑圧された感情や欲望を解放し、自己受容へと導くことができればと思っている」
ドワーフがシュミケンを殴った時の痛みがまだ残る中で、ドルチェビッチが静かに思った。
(私は...ただ生活のために)
バイニーは深いため息をついた。
「俺が子供の頃、外見のせいで、周りからは常に避けられ、笑われものにされた。だが、他人の性交を覗き見ることで、俺は人々とのつながりを感じ、自分もまた、この世界の一部であることを実感できたんだ。まるで賢者になった気分だったさ。そして、今やこの娼婦街をまとめる漢になった。俺のようなブ男や話すのが下手な男を救っているのさ」
シュミケンは、バイニーの言葉に心を打たれた。
「バイニーさん...」
バイニーは立ち上がり、決意を新たにした。
「よし、分かった。俺がお前たちの支援をする。お前たちの夢が、もっと多くの人々に届くようにな」
バイニーとシュミケンが固い握手を交わしているその瞬間、ドルチェビッチは口を半開きにして、その場面を呆然と見守っていた。
(え、なんか上手くいったよ...)