表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お月様

作者: タマネギ

東の空に低く見えた

お椀の形のお月様。

綺麗だよ、不思議だよ。

あなたに伝えたかった。


霜が降り始めている

この頃の夜や朝に、

風邪とかひいていないか。

祈る心がある。


何故に、この世界が

ありますか、お月様。

何故に、この思いが

消えませんか、独り言。



同じお月様を眺め、

同じ時を過ごせたら、

嬉しいよ、不安だよ。

あなたに伝えたかった。


雪にはならないこの街、

北国の冬を旅したい。

美味しい鍋はどうですか。

身が縮こまるだけかな。


何故に、この世界が

生まれたか、お月様。

何故に、この思いが

残りますか、独り言。



平和な国に生まれては、

ウルトラマンに守られる、

頼もしい、悩ましい。

あなたに伝えたかった。


大人になんかならない。

いつまでも子供でいよう。

抱きしめられていたい。

お椀の形のお月様に。

 

何故に、この世界が

守られるか、お月様。

何故に、この思いが

打たれるか、独り言。



西の空に移ってゆく

お椀の形のお月様。

静かだよ、寂しがるよ。

あなたに望みたかった。


年の瀬になれば忙しなく、

気まぐれな人達の所為。

アスファルトを滑るのは

冷たく乾いた靴の先。


何故に、この世界が

愛し合うのか、お月様。

何故に、この思いが

密やかか、独り言。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ