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死にたがり魔王の備忘録

作者:小春ハル
今から100余年前である。

ある男がいた。

彼は魔族を統べる王。
人々は彼を指すとき畏怖の念を込めこう呼んだ。
「魔王」とー。

彼は世界を手中に治め、世界を闇で包んだ。ある時、そんな彼を止めるものが現れる。
その者の名は「クレセント」
光を統べる者であり、彼と対局のものである。
彼女の活躍により、彼は倒れた。

しかし、そこからまことしやかに語り継がれる伝話ひとつある。
「魔王は生きている。彼は旅に出たのだ」と。

彼、魔王リク・レインの死を求める旅は今なお続いている。
いつか月が満ちる時までーーー。
序説 ある男の話
2020/08/26 00:04
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