1章 7話 邂逅
「以上だ。はい解散!」
その一声に周囲が散る。
「なに窓の方見てるの?」
レンが駆け寄ってくる。
「いやほら、式典も無くその他普通に終わったじゃん?」
「なーんもないんかねってことか。」
「ジャックライド!」
「ブッ!(笑)」
「 That's right! でしょ。なにジャックライドって。」
「てへっ♪ にしても、英語って難しいね。」
「それを言うなら日本語も大概でしょ。」
「ぷはっ!あははははははッ!はア~っ。 二人とも面白いですね!」
「!? ~ッ…!!」
「ごめんなさい、神楽さん。」
「こちらこそです、孤影さん。ちょっと恥ずかしかっただけですし…。あ、そうだ!ナミちゃん。」
「…?」
「こちら、孤影 知世さん。ナミちゃんに話したいことがあるらしくて。」
「はじめまして。孤影知世です。よろしくお願いします、相田さん。」
「相田愛菜実です。こちらこそです。孤影さん。 それで、話というのは?」
「その歪な羽根のことです。」
「…!何か知っているんですか!?」
「私にも見えるんです。だけど他の人には見えてなかった感じでしょう?」
「ああ、なるほど。」
私が不思議そうに眺めているのに誰も手元にあった羽根は見えてなかったこと、そしてどの種類の鳥にも一致しないその色合いや形状から「普通の羽根ではない!」と断定した私は、机に置いて周囲の反応を確かめてみた。。その結果がこれだ。レンにも見えている。
「それにしても、ほんとに不思議だよねー。」
「機密事項とか?」
「怪奇現象とか?」
「超常現象とか!」
三人)「…。」
「ぷッ」
「ふふっ」
「フッ」
三人)「あはははは~ぁッwww」
「…。」