1章 6話 愛菜実と恋那
「やっと来た。」
「ッハァ~ァ… ゼぇーッ…。 つ…づGァれダぁァあ~。」
「ここまでなるなら走らなければよかったのに。許容するって言われてたでしょ?」
「そうだけど…。ハァ… 遅刻は遅刻だし…少しでも印象下げないようなことしなくちゃ…とね…。」
「そうだね。 初めましてだもんね、この町は。」
その言葉に風が呼応する。うん。なんというか、凄く爽やかだ。
「今、『この黒髪清楚清純派超絶美少女に恋をした』とか思ってないよね?」
「百合展開キタァァァァァァァァァーーーーーー!!!!」
「恋那ルート BADEND、打ち切り終了♡」
「グハッ! ナ、ナンダッテー?!」
「連載続いたりエンディングとかエピローグ見れても喜ぶのはナミちゃんだけでしょ?」
「いや、確かにそうだけど。そうだけれども!番外編待機や二次創作、果ては裏ルート突入するまで徹夜で攻略するんだよ!」
「素がバレちゃってあら大変♪自爆スイッチ押しちゃった!次回 愛菜実の命運。お楽しみに!」
「ハエッ!?」
我に返る。と…
「今度こそやヴぁいぃぃぃ!!」
「はぁ。あと、日に二度もブツ切りされ…」
「ア‶ ごめェ~んん!」
「いいから、行くよ。」