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1章 3話 義姉妹
先の電話相手は、神楽 恋那。一人っ娘で、私の同い年の義妹だ。症状は軽いが病弱で、人見知り。
時は遡ること10年前。両親の件から1週間、引っ越した日のこと。
カサカサ
愛菜実「?…だれかいるのかな…?」
「ッ…!!」
スササッ
愛菜実「あっ…。ごめんね…。」
「…。(こくり)」
プルプル
…
愛菜実「わたしね、今日からここでくらすことになったんだ…。」
「…。」
愛菜実「あいだ まなみです。よろしくね!」
「まなみ…ちゃん…?」
これが私達の出会い、始まりだった。