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追憶令嬢の徒然日記 小話  作者: 夕鈴


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王太子の後悔 おまけ2話 レオ編

王太子の後悔 おまけ  1話のおまけです。


なんと陛下よりレオ殿下との婚約が命じられました。

想い合う二人の願いを叶えようですって。

レオ殿下はルーン公爵家に婿にはいるそうです。

ただうちには跡取りがいますので、ルーン公爵領の領主に任命されることになりました。

このことについてお父様と陛下と長い話し合いが行われたそうです。

ルーン公爵邸に足を踏み入れた時点でレオ殿下はルーン公爵家の人間として扱っていいそうです。

不敬罪はつかえない。王族という権限もなし。

お父様がたくさんの約束を取り付けたみたいです。

なぜかその話し合いにはエドワードも同席したそうです。

ルーン公爵家はレオ殿下より私の身を案じるための策を巡らせてくれたみたいです。

目覚めてから家族に大事にされていることに気付きましたわ。


今日は婚約が決まってからレオ殿下と初めての顔合わせです。

会うのが怖かったんですがもう大丈夫です。

励ましてくれた家族に感謝しかありませんわ。

令嬢モードで武装しましょう。


「ごきげんよう。殿下」

「ああ。元気そうでなによりだ」


貴方が言いますのね。


「殿下、ルーン公爵家に婿に来られるのは本当ですか?」

「父上の命だから」

「うちは優秀な跡取りがいますのでルーン公爵にはなれませんがよろしいんでしょうか?」

「ああ。俺に公爵は荷が重い。お前と一緒に領地経営だろ?」

「これからは不敬罪を使わないと約束していただけますか?」

「ああ。父上にも言われている。」

「どうして被害者と加害者が婚姻しないといけませんの!?」

「この婚姻で父上の寛大さを示すんだと」

「うちの権威を落としたいんですわね。決まったことは仕方ありません。しっかり利用させていただきますわ。まずはその性根を叩きなおしてさしあげますわ」

「は?」


今までみたいに好き勝手にされたら困ります。

私はクロード殿下のような貴方の尻拭いはごめんですわ。

固まってる殿下に身の程をわきまえていただかないといけまけん。


「領地経営は私が学んでおります。まずは貴方に必要なのは貴族としての正しい行動ですわ。今までみたいに自由にできると思わないでくださいませ」


王宮から出られて自由だなんて思わないでくださいませ。


「え?」

「もちろん、夫婦としては社交界だけ付き合っていただければ結構ですわ。私財で愛人を作っていただいてもかまいませんわ。ただ愛人は家には、いれませんので別の屋敷でお願いしますね。子供はつくらないようにだけは気を付けてくださいね」


殿下の容姿と魔力を引き継いだ子供が産まれたら困ります。

クロード殿下の治世に邪魔になりますわ。


「あと、もし子供ができても貴方の子供に継承権もルーンの財産も与えませんから、お忘れなく。自分のお金でしたら別邸に住んでいただいても構いませんわ」


「なんで愛人の話?お前、俺と結婚するんだよな?」

「ええ。仮面夫婦で構いませんわ。」

「子供どうするんだよ」

「本家ではないので必要ありません。私と殿下の子供なんて可哀想ですわ。私、社交界以外で貴方に触れられたくないので、よろしくお願いしますね。」

「どういう意味だよ?」

「そんなの自分で考えてくださいませ。第二夫人や妾も認めません。亡命して他国にいくなら作ってくださって構いませんわ」

「お前、兄上とはどうする気だったんだよ?」

「クロード殿下には誠心誠意お仕えする気でしたよ。王太子妃は殿下のものですもの」

「この扱いの差は?」


不服そうですね。私が従順に貴方に仕えるなんて思わないでいただきたいですわ。

言うまでも無いですわ。

優雅に微笑みます。


「貴方が私にしたことの結果ですわよ。貴方が執務を疎かにしたので、殿下と私がその執務を請け負っていましたの。貴方が楽しく遊んだ子供時代は私と殿下の時間の犠牲のもとに成り立ってますのよ。それに、ゆがんだブラコンのために醜聞を受けましたわ。あなたのせいでどれだけ迷惑を被ったと思いますのよ。その上こんな、婚姻なんて悲しすぎますわ。」


「レティシア?」


駄目です。落ち込んでる場合じゃありません。

散々慰めてもらいました。弱音をはくのはレオ殿下が帰った後ですわ。

令嬢モードの仮面を被ります。この方の前で弱気は禁物です。

どちらか上かをわからせないといけませんわ。

優雅に微笑みます。


「失礼しました。忘れてくださいませ。私は貴方の働きに応じて報酬をお支払いしますわ。王家からいただいた私財は好きに使っていただいて構いませんわ。ただルーン公爵家に恥じるような行動はお控えくださいね。ちなみに私を殺しても貴方に継承権はありません。全てエドワードに引き継がれますのでよく考えてくださいね。ルーン公爵家の私財は貴方には渡しませんわ」


私が亡くなれば貴方の後ろ盾がなくなりますわ。


「お前、そっちが素なの?」


言ってる意味がわかりませんが無視ですわ。


「私、陛下の命なので従いますがこの婚約不服なんですの。敬意を払う価値もない方に払う敬意はありません。陛下の命には逆らえません。加害者と婚姻させられるし、うちの権威を削ごうとすることに腹がたちましたの。罰なので受け入れるしかありませんが。泣き寝入りはできません。逆らえないなら利用するしかありません」


陛下の横暴に腹がたちますわ。

私の失態で招いたことですが。

こんなにルーン公爵家に迷惑がかかるなんて。

とんだ負債(レオ殿下)を背負わされましたわ。

これからレオ殿下といるときは貴族の皆さまに批難されますのよね。

エスコートは全部エドワードに頼みたいくらいですわ。


「お前、それまさか一人で考えたの?」

「まさか。殿下のために必死で口説きましたのよ。期待の外交官の勧誘は大変でしたわ。教育係は貴方が将来、仕えるエドワードに頼みたかったんですがうちの弟は忙しいしまだ未成年です。貴重な時間を貴方にさくわけにはいきませんわ。殿下の教育係件領主補佐のリオ兄様ですわ」


隠れていてもらったリオに出てきていただきました。


「レオ殿下。よろしくお願いします」

「お前、どこからでてきたんだよ。なんで、なに、お前らできてんの?」

「さすがに加害者である殿下と二人は恐ろしいので隠れていていただきましたわ。ご存知と思いますが従兄妹兼幼馴染ですわ」


殿下、驚いてますわね。そんなに表情に表れて大丈夫ですの?

今後の教育が大変ですわ。


「お前は兄上の側近じゃなかったのかよ!?」

「いえ、側近になった覚えはありませんよ。ただ同じ仕事をしていただけです。忠誠の誓いもたててませんし」


自分がクロード殿下の側近になれなかったの拗ねてますのね。さすがブラコンですわ。

リオは優秀ですから望めば殿下は喜んで受け入れましたわ。

私の従兄はすごいんですのよ。


「殿下、クロード殿下が臣下に望まれなかったからって拗ねないでください。厄介者をおしつけられたうちも困っておりますの。リオなら馬の調教も得意ですし、今からでも遅くないのでしっかり学んでください」

「リオ、いいのか!?マール公爵家がルーン公爵家の領主に仕えるなんて」

「大事な従妹が困っているので見捨てられません。レオ殿下がどうなろうと構いませんがレティシアが苦労するのは心が痛みます。」


リオに力を貸してほしいとお願いしました。

私、一人の手にはおえませんもの。

伯父様達も了承してくれてありがたいです。

マール公爵家の方々は優しいですわ。

ちゃんとお給金も奮発しますわ。


「ちなみに陛下よりどんな扱いをしても不敬罪には当たらないと誓約書をいただいてます。ルーン公爵家の者として扱って構わないそうですわ。ですので、殿下の命令はききませんよ。身分も権力も私とリオの方が上ですのでお忘れなく。のたれ死んでも構わないそうですわ。」

「俺はレティシアから全権を委ねられてるんで、よろしくお願いしますね」

「レティシア、お前、領地経営は自分でやるって」


信じられない目で見てますけど、当然ですわよ。

私、一人の力では無理ですわ。

王太子妃の教育は受けても領主の教育なんて受けてませんもの。


「もちろん頑張りますけど、リオの方が能力高いんですもの。お父様に殿下が相応しくなるまでの代行権を発行していただきました。ルーンの分家の皆様ともリオは親交がありますし、適材適所ですわ。リオには重荷を背負わせて申しわけないんですが」

「俺は優秀だから気にしないで。ちゃんとシアが苦労しないように支えるよ。」

「頼りになる従兄がいるって幸せですわ。不幸中の幸いですわ。しっかりリオ兄様に教育してもらってくださいね」

「お前さ、そんなに性格悪かったの?」

「貴方のせいですわ。私、この仕打ちに心が折れましたのよ。貴方に一度折られましたので、二度目ですわね。別に貴方に好かれなくても大丈夫ですわ。」

「リオ、いいのか?こいつおかしいよ。ちゃんとした令嬢と婚姻して外交官として生きた方が賢明だろ?」


リオの腕に抱きつきます。

私とリオの付き合いは長いんですの。

新参者の殿下では相手になりませんわ。

それにリオは身内贔屓ですからね。

血縁関係のない貴方より従兄妹の私を選びますわ。


「殿下、リオは私の味方ですわ。懐柔しようとしても無駄ですわ」

「俺は自由な三男坊ですからご心配なく。父上達にもレティシアを守るようにと快く送り出していただきました。俺も貴方に思うところはたくさんあるんで覚悟してくださいね」

「お前、まさか・・」


二人が見つめ合ってますわ。

打ち解けるのが早いですね。


「もちろんしっかり教育しますよ。レティシアは俺が支えるんでルーン公爵家に恥じない程度になっていただければ結構です。自分の食い扶持は自分で稼いでください。レティシアに手を出したら許しませんので覚悟してください」

「夫婦だろ?」

「俺のシアが嫌がってるんです。怖がる従妹を守るのは年長者として当然です」


リオとレオ殿下が話しています。

よくわかりませんがエドワードとレオ殿下とは二人っきりにならないように約束しております。

また監禁されたらたまりませんもの。

お父様にもリオに頼りなさいと言われています。

レオ殿下の教育はリオにお任せしようと思います。

ルーンの分家の叔父様に学んでしっかり領地経営を学ばなければいけません。

領地に引っ越してからは、レオ殿下が無駄に構ってくるのが面倒です。

クロード殿下にもそれだけ積極的になったらきっと適当にあしらってくださいましたわ。

表面上では兄弟の時間が持てたと思いますのよ。

変態には視線が厳しくなってしまうんですが目が合うとレオ殿下が嬉しそうにするのはやっぱり変態だからですかね。

変態はわかりませんわ。

陛下、クロード殿下の安全のためにレオ殿下を私に押し付けたこと恨みますわよ。


なぜか領民がリオを新領主だと思ってるんですがいいんでしょうか。

私は領主様の若奥様と言われてるのが不思議です。

私が領主ですが、民がリオを頼りにするのなら誤解させたままのほうが幸せですかね…。

リオはこないだは盗賊捕まえましたものね。

民にとって英雄になるのは仕方ないですね。

リオに協力をお願いしてよかったですわ。


レオ殿下の教育は順調です。

リオとレオ殿下の魔法で工事が楽に進み助かっています。

特に道路の舗装は大助かりです。

レオ殿下は夫婦なのに部屋が別なのが不満みたいです。

仮面夫婦なんだから当たり前ですわよ。

安全のために私とレオ殿下の間の部屋をリオに使っていただいてます。乱暴されたらすぐに駆けつけてくれるそうなのでありがたいですわ。

レオ殿下は社交界は機嫌良くお付き合いいただけるのは不思議です。

もう大人なので逃げたりはしないんですのね。

さすが、王族だけあってエスコートはうまいですわ。

私は領地経営頑張りますわ。

お父様、私の負った不良債権(醜聞とレオ殿下)が少しでもルーン公爵家のためになるように頑張りますわ。



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― 新着の感想 ―
[一言] なんだこの糞展開?
2021/09/06 03:43 退会済み
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