準備
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やっぱりまだ日間ランキングに入れませんね...頑張るかぁ
「ごちそうさまでした」
「はーい。お粗末様でした」
ニコっとしている母さんが皿を洗い場まで持って行き、鼻歌を歌いながら皿を洗っている。
(本当に母さんを見ていると、何かこっちまで元気なってくるみたいだな。)
こんな事を思いながら、母さんを見て食後のお茶を飲んでいると、
「彼女はいないのか?澪」
いきなり父さんが爆弾を投下してきた。その衝撃は凄まじく床をお茶まみれにしていた。
「もう何をやっているの?澪。床を拭かないといけないじゃない。」
「えっ、待って。これ俺のせい?」
「?吹き出したのは澪でしょ」
はい。理不尽に俺のせいになりました。
「いきなり何を言い出すんだ父さん」
「いやーなぁ、高校生にもなって浮いた話が一つもないからさ、二人とも心配しているんだぞ」
俺の母さんは超の付く程の天然だ。だからこそ、
(あの母さんが?いやそんな訳ない。あの天然な母さんだぞ。)
と俺が考えていると、
「もう。何を言っているの父さん」
(そうだよな。母さんがそんな事言う訳が無い。)
その天然さゆえに、いつも的外れな事を言ってる母さんがそんな事言う訳ない......よな?
「澪には奏ちゃんがいるじゃない」
(ですよねー。知ってた。流石天然母さん。まったく見当外れだ。しかも奏だと。もし奏と付き合う事になったら 、命がいくつあっても生きていけないぞ。でも大丈夫。父さんは常識人だから。分かってるさ。)
「ああ、そういえばそうだったな。悪いな澪。余計な心配だったな。で籍はどっちに入れるんだ?」
(うん?ああ、この人もあっち側か。はいー。面倒臭い。誤解を解かないといけないな。うん?ちょっと待てよ。この話の流れで桐島先生と付き合っても良いか、それとなく聞いてみるか。)
「奏とは、付き合ってはいないし、ましてや籍を入れる予定も無い。ただの友達だ」
まず誤解を解いて、
「そういえば、父さんと母さんは同い年だけど何か同い年が良かったの?」
俺と桐島先生とは、年が離れているのでこういう変な聞き方になってしまった。
「いや、そんな訳じゃないぞ。父さんはな、どれだけ母さんと年が離れていようと、絶対に結婚していたさ」
(良し。まず父さんはOK。問題はこれからだ。さぁ来い。天然回答。)
「私も父さんと年が離れていても結婚していたと思うよー」
「母さん、そんなに俺の事を...」
(あの母さんが真面目な回答をしていたから驚いたな。後父さん、母さんと同じ回答だったから同じ位愛していると思うぞ。)
と両親の二人からの了承を得て、喜んでいると、
「何でこんな事聞いたんだ?澪」
(ちょっと切り出しが下手だったか。以後反省だな。)
「あーそれは、今時流行っているじゃん、年の差婚。あれ賛成なのかって」
「ああ、そう言う事か。父さんは良いと思っているぞ。澪が選んだ人と結婚してほしいからな」
(良し。まず一人。)
「私も父さんと同じだよー」
(良かった。二人とも賛成か。これで準備万端だな。)
「お兄ちゃんもしかして・・・私の事」
(?一人おかしなやつがいるが聞こえていない振りをしよう。気持ちは嬉しいけどな。)
(これで桐島美咲先生と付き合える準備が整った。)
「後はどうやって距離を縮めるかだな」
「お兄ちゃん?何か言った?」
「いや、何でもない。というか、顔真っ赤じゃないか。どうしたんだ?」
咲良の顔の色が、まるでりんごのような赤の色をしていた。...可愛いな。
「な何でもないから大丈夫。気にしないでお兄ちゃん!」
(そうだったな。俺が気にしないといけないのは桐島美咲先生だったな。)
(絶対に外見だけじゃなく、内面も好きにさせてみせますから、待っていて下さいね。・・・デジャブかな?)
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