表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/24

入学式

読者の皆様応援よろしくお願いします。

そんな覚悟を決めて体育館に向かっていると、




「なあ。澪」

「どうした。勝也」

「新入生代表のスピーチってあるじゃん」

「ああ。あるが、それがどうした?」

「あれって誰がやんの?」

「一番頭が良い奴じゃねぇか?」

「そう言うもんか」


(そうか......頭が良かったらスピーチして桐島先生の印象に残るのにしくった。うわ。目立ちたくないからと手抜かんかったら良かったな。)



「やっぱり香織とかかな」

「お前。まだ香織って呼んでんの?」

「おう。俺のタイプのど真ん中だからな。もっとぐいぐい行かなきゃな」

「そ、そうか」


(まじか。こいつ緒方がタイプか。あれは、遠くから眺めるのがちょうど良いだろうが。中身多分いや絶対怖いぞ。今だってものすごい睨み付けてきているんだ。気付け勝也。)


「へえー。ここが体育館か。思っていた以上に綺麗だな」

「あれ。勝也、来てなかったのか。ここの説明会」




東風高校の説明会はこの体育館で行われ、一応俺も参加した。......奏に強引に連れて行かれたからたからだ。


「ああ。行ってねえ」

「成る程な」


(だから覚えてなかったのか。こんな奴いたら絶対覚えていると思ってたが覚えていなかったからな。)


「おい。速く動け澪。後がつかえているぞ」

「あ、悪いな」


そんな事を考えていると着いていた。


指定された席に座り、入学式が始まった。






まず校長先生の話があり、体感速度がめちゃめちゃ遅く感じた。


その後は眠気と戦っていたので、速く時間が過ぎてったが、


「生徒会長、新島(にいじま)美花(みか)さんの挨拶」


という言葉を聞いた瞬間飛び起きた。


(どんな人が生徒会長だ?面倒臭い感じ、じゃなきゃ良いが)


「はい」




その言葉を発したのは眼鏡をかけた背の低い女子生徒だった。壇上に上がりマイクの位置を下げ、話を始めた。


内容は飛び抜けて良い物ではなかったが良い声だった。


「......これで終わります。新入生の皆さん本日は本当におめでとうございます」


と、拍手が起きながら一礼をして壇上を降りて行った。



「それでは次に新入生代表、緒方香織さんお願いします」

「はい」


(まじか予想合ってんじゃねえか勝也。凄いなあいつ。)


緒方は生徒会長と同じ事をして壇上に上がって行き、マイクの位置を上げ、スピーチを始めた。


その内容はさっきの生徒会長よりも数倍凄いスピーチだった。それに加えて表情も柔らかくさっきまでの目付きはどこに行ったんだ?と思う位の変わりようだった。


(この表情出来るならいつもしたら良いのにな本当にもったいないな。ほら、勝也だけじゃなく、ほぼ全員がうっとりしてる。)


「......これでスピーチを終わります。本日は私達の為にこのような場を設けて頂きありがとうございました」


と、先ほどよりも圧倒的に多い拍手が起きながら一礼をし降りて行く。




緒方の挨拶が終わり、勝也が


「おい、澪」

「なんだ?」

「見たか。あの香織を」

「ああ。見た見た。さっきとは打って変わっていたな。それがどうしたんだ?」

「めちゃくちゃ良くねあれ」

「そうかなー?」


(絶対怖いぞ。心の中。)


「絶対に惚れさせてやる!」

「ああそう。がんばれ」


(無理だな。)



「閉式の言葉」


「ただいまをもちまして今年度の入学式は閉式とします。新入生の皆さん本日はご入学おめでとうございます。」


拍手がおき無事に入学式は終わった。


(最後の拍手よりも緒方のスピーチのほうが多かったな。というか桐島先生は?)

面白いと思ったら評価やブックマークをお願いします。


また誤字脱字などの報告もしてください。


そして感想も待っています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ