決意
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「何か?」
やや、睨み付けながら言われた。
「いや何でも無い」
「おお名前お教えてください」
「テンパり過ぎだろ勝也」
テンパっている勝也になのか、この状況になのか分からないが大きなため息をついて、
「緒方。緒方香織」
「俺、木崎勝也って言います。香織って呼ばせて貰っていいですか?」
「良いわけないでしょ」
「(´・c_・`)」
(本当に悲しそうだな。)
「よろしくな。緒方」
「あなたは?」
「俺は隣の席の貝塚澪。貝塚でいいぞ」
「そう。よろしくね。貝塚君」
「ねえ。俺は?」
そんな会話しているとチャイムが鳴った。
「やば。早く席につかないとな」
「ええそうね」
「ねえ。俺の存在は?」
席に着いてから、俺は、
(この緒方という女。本当に美人だな。咲良や奏とはまた違った感じがする。咲良達は美人というよりかは可愛い感じだが、こいつは本当に美人だ。絵画の中からそのまま出て来たような感じだ。少し目が怖いが、みとれないようにしないとな。はあ、面倒臭いな。ていうか、クラスの男子も女子も見すぎだろ。)
そんな事を考えていると、ドアの開く音がした。
「おはようございます。良い朝ですね」
その瞬間クラスが歓声で溢れた。というかうるさいな。
何故だろうと見てみると、そこには男子の理想を体現したような可愛くもあり綺麗でもある、そんな女性がいた。
「はーい。ちょっと静かにしてくださいね」
そう言った瞬間クラスが静かになった。こいつ超能力者かよ。あ、俺だ。
「一年間このクラスの担任をする事になった桐島美咲きりしまみさきです。一年間よろしくお願いしますね」
「よろしくお願いします」
「よろしくー」
「よろ。」
などの言葉が聞こえて来た。いや、そんな事はどうでもいい。重要なのは、この桐島美咲先生だ。
(なんだこのスタイル良すぎないか。出るとこ出て引っ込むところは引っ込んで完璧じゃないか。それに顔も良いな。綺麗な黒髪の長髪で目がくりっとしていて背も高い。完璧じゃないか。)
そんな事を俺が思っていると、
「今からあなた達の入学式がありますので廊下に並んでください」
「はーい」
(入学式か、面倒臭いな。というか桐島先生見ていたいな。)
「一緒に行こうぜ澪」
「ああ。そうするとするか」
ため息を吐きながら立ち上がる。
「本当に可愛くて綺麗な先生だよな。美咲先生」
「そうだな」
勝也が後ろから話しかけてきて、俺は違和感をおぼえたが、
(そうか席の配置がU字型だから、勝也が後ろにいるのか。)
という事であった。
「全員並びましたか。では行きましょう」
「「「はーい」」」
入学式は体育館で行われるらしい。
いや。そうじゃない。
大事なのはそれじゃない。
大事なのは桐島先生だ。
付き合いたい女性の理想を具現化したようなものだ。俺だって好きな人を作って付き合いたいと思っている。
だが周りには良い年上の人がいなかった。
それがここにはいる。
俺は決めた。
(この人を好きになって、好きにさせて付き合おう。)
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