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貝塚澪という男

まだまだ消化していきますよ。

貝塚澪という人物は本来極度の面倒臭がり屋である。




そんな男が何故料理などの家事をしているのかというと妹である咲良の心を読んでしまい、こんな心の声を聞いてしまったからである。




『お母さんが作ってくれたような温かい料理が食べたいな。』




その時は俺が小学6年生で咲良が小学4年生だった。ほんの1年前は両親はそれほど忙しくなかったが、この時から超多忙な生活な生活を送っている。




朝は基本的にはどちらも居ず、どちらか片方でもいれば珍しいと言った感じだ。


流石にこの声を聞いたからには、しないといけないな、と思って料理から作るようになり今では家事全般するようになった。


しかし、料理は上手くなかったようで料理を作るようになった時は、ずっと咲良の心を読んで感想を聞いていた。不味くても美味しいと言ってくれていた時は涙が出そうになった。




最近は美味しいと思ってくれているので心を読む事は極力しないようにしているのだが、咲良は兄贔屓ではなく世間一般から見ても群を抜いて可愛いらしく去年密かに行われた中学校内の女子可愛いランキングで一年生部門で二位と圧倒的差をつけ見事一位に輝き総合部門でも惜しくも二位だった。




茶髪ぽいショートヘアーに目が大きく背は平均的で胸は・・・うん頑張れみたいな感じだが、そこら辺のモデルと比べても遜色の無い美貌の持ち主だと思っているので、ついつい見てしまう。


だから危ない時も多々あるが、もうかれこれ二年間位見てない。




そして極度の面倒臭がり屋の俺が中学校内の女子可愛いランキング総合部門三年間連覇した位の美貌の持ち主の夏木奏に何故こんなに愛されているかと言うと俺の小学校の行動が影響している。




俺はいつ頃からかは覚えていないが小学校の三年生位までは自分のおかしさに気付いていなかった。


俺と奏は一、二、三年生と同じだったので心の中を普通に聞いていたのだろう。



小学校一年生の時は今のような明るく活発的な性格ではなく、おとなしめの暗い感じの性格で、それに前髪で顔がはっきりと見えなかったので美貌が見えなかったからなのかは覚えていないが、いじめられていた。


俺は理由は覚えていないが助ける事にした。


初めは、話しかける事にした。幸い両親が美形なので俺も顔は良かったからいける、と思ったが見事に無視をされた。悲しかったが挫けず話かける事をし続けているとだんだん話をしてくれるようになり目を合わせてくれるようになった。


『こんな私と話してくれるなんて嬉しい。』


こんな言葉が聞こえて来たので驚いた覚えがある。


俺は前髪を切るように薦めもっと明るく活発的になった方が良いと伝えた。


次の日からはまるで人が変わったように明るく活発的な性格になっていていじめていた奴らも目を丸くしていたことが良く覚えている。


その日からいじめは無くなり友達も増えていた。


俺は心が読めたが顔の良さのおかげで友達が多かったと思っているがそんな中でも俺と奏はクラスの中でも話すようになっていった。




小学校四年生になり、やっと自分の力のおかしさに気付いた頃だった。俺の家の近くに奏とその家族が引っ越して来たのだ。今思うともうこの頃には、もう手遅れだったのかもしれない。


奏と彼女の両親が挨拶をしに来た時に、まず彼女の両親が頭を下げてきた。何の事かと思ったが奏を救った事に対してだった。


この頃には自分が心が読める事をなんとなく分かっていたので罪悪感に苛まれながら応答した。


その日から家族ぐるみの付き合いをしている。



奏の両親はとても良い人達で優しいが内心では


『『早く奏と結婚してくれないかな。』』


などの事ばっか考えていて、肝心の奏も小学校四年生からヤバくなっているので頼りにならない。





だが俺は男だ。高校生になったら彼女が欲しい。




しかし、年下と付き合ってしまうと妹に何を言われるか分からない。また、同い年と付き合ってしまうと奏のようなヤバい奴と会ってしまうかもしれない。






そこで俺は考えた。


そうだ、年上と付き合おう。

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