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第2話
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私は、どうなった。
頭の中に声がひびいた。「お前は、何を望む」
むう、いきなり何を望むと言われても、今どうなってるかが、わからんぞ
「お前は、なにを望むと聞いとる。答えよ」
だから、わからんと言っている
「ほむ、知識をのぞむか。では、ウィズダム(叡智)を授けよう」
うずだむ?いきなり授けられても、なんだそれは?
あなたは、しんだ。わたしはウィズダム。あなたと共にあると、声が頭に響いた。
むむっ、何だいまのは?ここは、どこだ?
わたしはウィズダム。どこでもない。生と死の狭間。
「他には、なにを望む」
ほっ、ほかにも?。簡単にでてこぬっ。
「もう、めんどいな。勝手にやるぞ」
「ほいっ。創る力と保つ力で、よいなっ」
「あとは、今のそなたの力を、そのままっと」
「これで、終わりじゃ。では、新たな使命を果たせ」
ま、待てっ。使命ってなんなのだー?
視界が強い光に染まった
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私は、大樹に背をあずけ座っていた。
空を見上げると。満天の星。満月だ。ふたつあるけど。
ふう、まだ痺れの影響が残ってるな。私は、瞼をとじ、そのまま眠りに落ちた。