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君が大好きな君へ  作者: シュット
16/25

16.進

紗恵、南、雄哉、進の4人は駅前のファミレスに来ていた。彼らの通う高校からだと最寄りのファミレスは駅まで行かないと無い。結局、進の都合のよい日付そして時間にこの4人は集まることになった。

「・・・」

進は黙ってメニューを見つめている。紗恵も同じだ。南と雄哉はもう決め終え、にこにこ二人で会話を楽しんでいる。

「じゃあ僕、スーパースパナポで」

「スパナポ?」南がちらと見る。

「スパゲッティナポリタンじゃないかな」

「ああなるほど、そういう系ね」

「そういう系・・・」少し目を細める進。

「私はゴージャス★オムライスだからっ。紗恵は?」

「うーん・・・このパエリアで」そう言って彼女はメニューを指さす。

「よし決まり!俺はこのゴリゴリピッツァ!」雄哉は店員呼び出しボタンを押した。

「ゴリゴリなんて書いてないだろ」

注文が済んでから、会話は再開された。話題は主に学校の先生や生徒についてのものだった。

「女子の体育の先生、あれ教えられんの?」

体育の先生は男女で別だ。女子の先生は間違っても運動が得意そうな体格ではない。強いて言うなら相撲だろうが、この物言いは力士の皆さんには失礼だろう。

「ムリムリ。いつも見てるだけだもん」

「やっぱりなー。若い女子を見ていたいだけなんだよ、絶対」

「やめてよぉ!そんなこと言わないで気持ち悪い」

雄哉と南の二人で盛り上がっている。進と紗恵は黙々と食事を進めていた。次第に話題はクラスメイトのことに移る。

「この前見ちゃったんだ。手つないでるとこ」

「誰の?」

「めばえちゃん、草野萌ちゃん」

草野は1組でもかなり美人というか、可愛らしい生徒である。その容姿の良さから他クラスからも人気を集める、南と似た立ち位置の女子だ。


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