入学式
こっからかなり時間が飛びますね〜 次回もまた時間が飛ぶと思います。だから小学校編は結構すぐ終わります。ロリコンショタコンの皆、すまない…
小学生だからもう漢字使っていいよね…?
時間の流れとはとても早いものだ。気がつけばもう僕の入学式。そう、小学校の入学式だ。
幼稚園は?特に何も無かったよ。ただ友達の比率は女子が高い。というか女子しかいない。何というかね… 男の子は気難しいね… 話すことはあっても親しくはなれなかったよ… 好みは合わないし、そもそも精神年齢の違いがね…
まあそれでも一人ぼっちになることはなかったよ。女の子達が気を遣って仲間に入れてくれたり、遊びに誘ってくれたからね。皆優しい子で良かったよ。
もっとも、そう思っているのは幸多だけだ。幸多は先ず人を信じることから始めた。疑うことをしない、だから年々観察眼が鈍くなっている。それ故に彼女達の瞳の淀みに気づくことはなかった。
女子達は幸多と仲良くなりたいという下心がある為このような行動していた。ただの善意100%の行動かと言われたら違う。70%の下心と30%の善意だ。
純度100%の善意などそうそう無いもの。「少しでも意識してもらいたい」そういった願いの下の行動、この目論見は完全に成功したと言えるだろう。他の男子ならば成功はあり得ないが、幸多は別だ。一人一人丁寧に名前と顔を記憶している。
まあ、幼稚園を卒園して小学校や中学、その他で関わることがあるかと言われたら微妙なところだが。現に入学式の会場で知っている顔など殆どいない。よしんばいたとしても別々のクラスだ。
そんな中唯一同じクラスになったラッキーガールがいる。
そう、詩音だ。
彼女は何かと運の良い少女だ。運に愛されていると言っても過言では無いだろう。当たり付きのお菓子を買えば7割を超える確率で当たりを引く。トランプなど勝負をすれば必ず1番に上がる。それ程なのだ。
そして今日は仲良く幸多と手を繋いで入学式に来たという。その際、母と手を繋いでいた妹の美華の顔が凄いことになっていたとか。謎の"凄み"があったらしい。
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そういえば確か… 小学生は勉強しつつ、友達100人を作る所だと前に読んだな。遠足で100人仲良くご飯を食べるらしい。あれ?1人足りない気が… 「幸多〜 何してるの?早く行こうよ」
「ああ、ごめんね。少し考え事してたよ」
気がつけば入学式が終わっていたらしい。皆クラスに移動している。僕たちも行かなくちゃ。
ちなみにクラスは1-1だ。席は廊下側の後ろの方で多少目立ちにくい位置にある。詩音はなんと目の前の席だ。く行とけ行の名字の人は居ないらしい。
僕としてはやはり、知っている人がいるのは心強い。知らない人とも関わりたいけどね。
ちなみに姉の愛美は3-4組だ。多分今日の放課後に僕のクラスに突撃してくるだろう。そんなことを考えつつ歩く。
そして教室に着いた僕たち。気になる男子の数はやはり少ない。二桁はいかないだろう。やはり男子という存在は希少なのだと改めて思った。
男子と仲良くなれるとは限らないんだけどね… ただ同性がいる安心感っていうのはあるから男子の数は気にしちゃうんだよね。
「てっかてかの一年生だよ!幸多!」
「う〜ん?ピッカピカじゃないかなそれを言うなら」
髪が少ないみたいな表現で一年生を言うのは中々に新しい。
「やっぱり男の子は少ないね〜」
「うん、そうだね。でもそれは仕方ないよ。男の子は元々少ないから。あっほら、これから自己紹介をするみたいだよ。しっかり聞かなきゃね」
「うん!」
「私の名前は鶴光緑。一年間このクラスの担任をするわ。よろしくね!それじゃあ男子から自己紹介してもらおうかな、少ないしね。それじゃあ…恋仲君から。…今の内にツバつけとかなきゃね」
それで良いのだろうか教師よ。そして上はなぜ雇った。最後の言葉は小声で言っていた為誰にも聞こえなかったようだ。
「はい。恋仲幸多です。えーと趣味は…読書と…何でもやります」
「ん?今何でもするって…」
「?どうかしましたか、先生」
「いえいえいえいえ!何でもないのよ!そのまま続けて!」
決していやらしいニュアンスではない。前世で殆ど何も出来なかったから今世で色々と挑戦しようと思い至った結果なのだ。何でもやると言ったが何でもするとは言っていない。
ちなみにシェイクスピアの真夏の夜の夢に似た作品はこの世界にも存在している。淫夢?そんな汚い作品あるわけないだろ!いい加減にしろ!
「皆と仲良くなれたら良いなと思ってます。よろしくお願いします」
「はいはーい!質問です!彼女はいますか?」
「あ、あはは、いません」
「それじゃ私とか…「もしかして彼氏で「スリーサイズは「今日のパンツは「ちくわ大明神」「放課後一緒に出かけませんか!?」
何というか… 性の目覚めが早い少女達である…そして誰だ今の。
「はーいそこまで。皆落ち着いて。幸多君、ありがとね。先生も皆と仲良くなれるといいな。…特に幸多君とはね。それじゃ次の人は…」
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学校初日だから午前で終わった。あとは帰宅するだけ。そろそろかな…?
「幸多ぁぁぁ!!迎えに来たよー!!」
ほら、来た。訪れるとか訪問するではない。文字通りクラスに突撃してきた。壁にヒビが入るのではと思い少し恐ろしい。
「早く帰ろ!あれ、詩音ちゃんも同じなんだ!帰ろ!」
「うん!」
愛美と詩音は波長が似ている。彼女達はとても仲が良いのだ。愛美は詩音の事をもう1人の妹だと思い詩音は愛美を姉と思っているほどに。
逆に詩音と美華は仲があまり良くない。何故だろう…まあそれはその内聞くとしよう。
初めての小学校生活、楽しみだ。いい学校生活を送りたいな。
次回か次次回はクリスマスが近いので番外編書きます。その際キャラ崩壊が激しいのでそういったことが嫌いな方は見ないことをオヌヌメします。
ツルピカ先生は今後出てくるかはわかりません。次の先生の活躍に乞うご期待。
次回、鶴光解雇!今度も見てくれよな!