表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
家畜としてこの異世界を生き抜く  作者: 桜龍
はじまり編
5/6

我が家

少し投稿遅れました。


進化が始まって30分。

うん、地獄だった。

30分間ずっと激痛に襲われてたんやで?何でや!

しかも30分間耐えたのに変化したのは翼が生えた程度!何でや!!

………まぁいい、これで空を飛べるんだ!!

人類が夢見た鳥人間の様に!

ヒャッハーーーー!

…………うん、落ち着こう。フゥ。



しかし、やけに遅くない?あいつら、そんな遠い家なの?だとしてもおかしいよね?30分だよ?

しかもこの間にもう20分は経ってるよ?

うーん、こうも遅いとなると、厄介ごとに巻き込まれた?

他の奴には喋るなっつったし、確率は低いと思うけど。

してどうしta(

いってぇ!…いや、痛くは無いんだけど、ほら、感覚とかさ、あるじゃん?

みんなゲームとかで攻撃された時、「痛っ」とか言わない?言わない?あ、はい進めますね。

バン!!という音と共に、いつの間にか私の胸に直径2,3㎝位の穴があいていた。それはもうキレイに。

しかもだよ?いつの間にか数が増えたあいつらにネージュが捕まってるんだって!!

は?なにあいつら、どこぞの召使いと同じ目に合わせてやろうか!?拒否権は無い!

だけど、迂闊に近づけないんだよね、一応痛みは無くともダメージは受けるからさ、

さっきHP確認してみたら、進化して増えてる筈のHPが半分以上減ってた。

怖っ!あと一発あれ喰らったら死ぬよ私!?ヤバイって!!

「シエル姉さん!私を置いて逃げてください!!後から追いつきます!」

すまん!ネージュ!だが、翻訳機替わりのフォンセは貰って行くけどな!必ず追いつけよ!


そうして、私は逃げた。後ろから聞こえたネージュの悲鳴を聴こえなかったと言い聞かせて。







◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️






あれから何時間経っただろうか、あいつらは追って来ない。次会ったらどう料理してやろうか。

さてと、ここで発動!引き篭もり!あんなに走ったのにこれ以上歩きたく無い!

そうだ!家建てよう!

まぁ、ネージュも追って来るだろうし、彷徨うのもなんだしね。

丁度いい洞穴もあるし。



そうして、建築の為に材料を探して数時間……。

錆びた歯車、ボルト、よく分からない機械、ひしゃげた古そうな鉄板、デカイ時計の針…。

そんな物が山の様に捨てられて?いた。

まぁ使えそうな物をちょちょっといただいて、スグに帰ったけど、あれ何だっんだろ?

そんな事がありながら、完成しました!我が家!!

ただ単に、使えそうな物で造ったあり合わせだけどね〜。

やっぱ我が家は落ち着くわ〜。この気持ちは全人類同じだわ〜…あ、でもネージュみたいな子もいるか。

さて、家も建てた事だし……、空を飛ぶぞフゥーーー!!!

てことで、飛べ!と念じてみる。

…チラっ………おおっ!飛んでる!でもまだ不安定、ちょっくら練習してくる!


ー数時間後ー


つっかれたーーー!

楽しくってつい、夕方まであそゲフンゲフン、練習しちゃったよー!

でも、おかげでスキル〔独立飛行〕ゲットしちゃったくらい!

いやー飛んだ飛んだ!この楽しさのまま今日は寝よ!




あ……が……。

見事に筋肉痛になりましたよ。はい。

何これツライ。しかもネージュいないし。

あ、ご飯食べてないけど、流石怪物ってか、昨日食べたあの人間が残ってるのか、お腹が空かないんだよね。

流石。

さて今日は何をしようか、…あ、モンスター。

どうしよう、経験値は欲しいんだよね、あと、また人間が来た時に備えて戦闘スキル上げとかないとなー。

よし、やるか!

鉄壁を発動させて、豚の様なモンスターを殴りつける。

グチュっとグロい音を立ててモンスターは潰れた。

は?弱っ!?いや、序盤はこんなもんなのかな?ま、いいか。

一応経験値も入ったっぽいし、この調子なら他のモンスターも倒せるかな?

あ、勿論倒したモンスターは美味しく頂きます。今あるモンは今食べとかないとね。

さー覚悟しろモンスター共、オンライン戦争ゲームをやり込んだ自分に資格は無い!

と言う事で、あるものは殴り潰し、あるものは踏み潰し、あるものは罠を仕掛け…。

そんな感じでモンスター達を蹂躙していったら、私に近づくモンスターは、一匹もいなくなっていた。

まぁ私から行くんだけどね。グッバイモンスター。

て事で、LVが19になりました〜。

ちなみにあれから2,3ヶ月たってます。ネージュはまだ来ません。

流石に遅過ぎる、やっぱ捕まったのかな、流石にあの状態じゃ…。

どうする?今の私はモンスター、しかも家畜。聞き込みもできない。あいつらの家もしらん。

地道に探すしか無いか〜〜。……………家、出るか。

まだ捕まってないかもしれないけど、いつまでもここに居座る訳にもいかない。

どうせいつか出るんだ。なら今出てもデメリットも無いし。

むしろ情が深まる前に出た方が後々楽かな。

でも、流石にこの格好はなぁ。

今の私の姿は、翼やら鱗やら尻尾やらが生えた12歳位の少女の化け物だ。流石に駄目だろう。

と言う事で、前世では家庭科と数学だけは成績が5だった実力を見よ!

私がこの2,3ヶ月間殺しまくったモンスター達の毛皮&毛!!

これを縫い合わせて、フード付きポンチョ型コートの完成じゃー!

ふふ、前世はこれでも手芸部部長、演劇部の衣装を手掛けていたのだよ!

ついでにあの大量にあった廃材?で造ったゴーグルとアクセサリーをつける!

完璧カモフラージュ!

若干スチームパンクっぽくてお気に入り。

で、翻訳機替わりのフォンセを抱いてと、うん、完璧!

…………さらば!我が家よ、ほんのちょっとの間だったけど、有難う!


そうして、私はこの樹海を出る事を決意した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ