表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
家畜としてこの異世界を生き抜く  作者: 桜龍
はじまり編
4/6

ネージュの家族(笑)

「ペルーシュが消えた!?」

メアリス家当主であり、ペルーシュの父、バンドレアル・メアリスは、怒りと驚きが混じった声を上げる。

家族と旅行に行き、帰って来たら閉じ込めていたあの娘が消えていたというのだ。

「はい。そしてなんと、リムコライトの樹海に入って行ったと目撃情報が………」

「チッ!」

バンドレアルは舌打ちを打つ。

リムコライト樹海……シエルの鑑定結果で出たリムル樹海の事だリムル樹海とはリムコライトの略である。

ロイド大陸でもかなりの大きさだ、そんな所に逃げ込まれたら探すのに幾ら時間があってもたりないだろう。

「まだ遠くには行っていないはずだ!今すぐ探し当てろ!メアリス家の恥を晒すな!!一刻も早く!!」

バンドレアルは焦る。

あのアルビノがメアリス家の娘だと知られたら、末代までの恥だ!と。




ペルーシュは案外早くに見つかった。

場所は樹海の入り口近く。だか、ペルーシュの隣にいたものが、バンドレアルの怒りをより増強させた。





◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️⬛️◻️


いや〜〜、やっぱ声が出るっていいや!

前世では声が出るって当たり前だったからな!!

「…これからどうします?」

「ん?取り敢え…………え?」

体に違和感。何かあった?

痛みがある方をみる。見事に右上半身がボッコリ抉れてる。

いや、それよりも何でこんなに冷静でいられるんだろう、

幾らアドレナリンが出てても叫ぶとかある筈…。

それと、ネージュは無事だろうか、私はこんなんになったけど。

無傷、良かった〜。

ネージュはゆっくりと口を開く。

「………出てきて下さい。…………………父さん、母さん」

「………ペルーシュ、迎えに来たぞ」

なんかカッコ良く草むらから数人、人が出て来た。

ネージュの両親とお姉さん、その召使いって感じ?でも、何故に武装してんの?

うん、まぁ何も言わずに出てったったぽいから、迎えに来るだろうとは思ったけど、今かよ!空気読めよ!!

「ペルーシュ…、そんな下等な家畜と一緒にいないで、母さん達と帰りましょう?」

カチン、私は種族的には家畜だけど、家畜じゃ無いんですー!!

「いやです!どうせ監禁するつもりでしょう!?」

「しょうがないだろう!?お前はアルビノなんだ!とてもとても、人に見せれるものじゃ無い!

それに、アルビノの子を産んだと、メアリス家の評価が下がってしまう!」

12、3歳の女の子を監禁する方が、評価が下がる気がする……。

「あと、私はもうペルーシュではありません!ネージュ・ノワールという名を、姉さんから授かりました!」

は!?と私じゃない方の姉を見る。うわ、凄い勢いで首振ってる。

「それじゃ無いです!こちらの、シエル姉さんです!!」

うわ〜、実の姉をそれ呼ばわり…てか、こっちに話題を振らないで下さいますかね。あらぬ誤解を生みそう。

「なっ!実の姉よりもその家畜を姉とするのか!?」

あーあー、やっぱり皆さん青筋凄い立ってるよ、特にお姉さん。そりゃ家畜に負けたんだからね、

悔しさより怒りの方が強いんかな、そしてその怒りの矛先は私、おお、怖い怖い。

そして今気付いた、右半身が復活してる。あれか、スキル〔自己再生〕のおかげか、後で鑑定してみるか。


なんて考えてたら、召使いの一人が急に襲いかかって来た。まあ、やっぱワンパンだったけど。

私の腕は、肘から指の先まで鱗に覆われてるから、物理が凄い強いから、鉄とかたったら余裕余裕!

「てか、こんなに強いのに何で家畜なんだろ?戦えばいいのに。」

「知能がとても低いからなんです。たから、姉さんみたいな個体はとても珍しいんです。」

「へぇ」

100円。これネタ分かる人いるかな…。実はあのボタンはアマ○ンで売ってたりする。無いかもだけど。

…話を戻そう、多分知能が高いのは私が転生者だからかな。

で、あの人達はというと、口開けてポカーンってしてる。

まあ武装した召使いが馬鹿にしてた筈の家畜のパンチで一発だもん。

やれやれ、これで大人しくなって、諦めてくれれば……。

「チッ!『火球弾』!!」

くれなかった。しかもなんか火の玉飛ばしてきた。

物理が駄目なら魔法で対抗か、でも、甘い!スキル、〔鉄壁〕発動!!

鉄壁でより硬くなった私の腕の鱗が、火の玉を受け止める。

無痛、無傷。ステータス見てもダメージなし。

「なぁっ!!無傷だと!?」

あちらは驚きを隠せない模様。

ふふ、隙あり!!

取り敢えず召使いだけ殴っていく。殺して無いよ!?気絶だよ!?私そんなひどく無いよ!!

でも、お父さん達は、死んだと勘違いしたっぽい。なんか、

「ヒィッ!!わ、私だけでも助けて下さい!」

って感じの事をひたすら呟いてる。煩い、てか、ウザイ。

前に会った冒険者の方がまだ賢いな。

「こいつら、どーするよ?ネージュ」

「別に殺しても「ま、待ってくれ!!」

父親が声を上げる。おかげで、妹から出る恐ろしい言葉を聞かずに済んだよ…。

「あ?まだ何かあんの?」

ちょっと凄んでみる。

「そ、そうだ!お、お前を私のめ、召使いにしてやろう!」

は?敢えて言おう、は?

「お前ほどの強さなら、すぐ隊長クラスだ!本来は家畜の筈だったお前が、私というものに仕えるという

権利を得るのだ!どうだ!?流石にペルーシュの姉になるのは無理だがな!!」

馬鹿なのかな、うん、馬鹿なんだろう。

チラッとネージュの方を見る。呆れてる。やはりな。

「だが断る」

「な、なぜだ!!」

「てか、ペルーシュじゃ無くてネージュだし」

「いや、それは譲れん!家畜のお前が付けた名など、恥ずかしくて使えぬわ!!」

あくまで、此方が上だと押してくるか、まぁ、何言われてもやらないけどね。

てか、マジでどうしよう、こいつら。あ、そうだ。

「おい」

「お、おお!やる気になってくれたか!?」

「家からありったけの食料をここに持って来い。勿論誰にも言うな、言ったら"あいつら"と同じ目に合う、

いいな?…いけ!」

「「「は、はい!」」」

声を揃えて、一目散に逃げて行く、おお、速い速い。

「これで暫くの間は食料には困らないかな!」

「そうですね!」

勿論、待ってる間、何もしない訳じゃない。

私とネージュのステータスを確認します!!

どれ、まずは私………。

私のステータスを開くと同時に、


◎LVが1から5にUPしました。◎

◎火耐性を獲得しました。◎

◎名前の獲得によってLVが5から15にUPしました。◎

◎個体『シエル・ノワール』進化可能です。◎

◎トロフィー『殺人犯』を獲得しました。◎

◎トロフィー『殺人犯』によって、スキル〔隠密〕〔攻撃力UP〕〔速度UP〕を獲得しました。◎

◎トロフィー〔殺人犯〕によってステータスに一部補正がかかりました。◎


なんかメッチャ聞こえた。

久しぶりに聞いたなー。

えっと、聞こえた事をまとめると、

1,シエルは レベルが 上がった!

2,おや? シエルの 様子が…?

3,シエルは 物騒な トロフィーをゲットした!

4,トロフィーの 効果で スキルが増えた!

5,トロフィーの 効果で ステータスに 補正がかかった!

以上!

進化キターー!!

強くなれるのはうれしい!、名前でLVが上がったのは美味しいね!

まず先に進化しちゃおっかな、と言う事でYES!


◎種族を選択して下さい

天空之竜人・壱

大地之竜人・壱


選べるのか、取り敢えず鑑定!

〈天空之竜人・壱〉

大空を目指した竜人が進化した姿。

〈大地之竜人・壱〉

大地に祈りを捧げた竜人が進化した姿。

カッケェ。

天空ってことは、空が飛べるんじゃね!?

飛びたい!って事で天空に決定!


◎個体『シエル・ノワール』 天空之竜人・壱に進化をカイシシマス◎


急にカタコトになったと思ったら、身体中に言葉で表せない程の激痛がはしった。

身体が徐々に変わっていくのがわかった。



基本読み仮名(ルビ?)は、ふりません。


【追記】

進化する時の、天空が大地になってたので、直しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ