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落胆
音楽室へ向かう途中、七不思議の話を見ておこうとノートを開く。
先輩の綺麗な文字で1ページに1つの話が纏められていたが、歩きながら全てを読むには時間がない。
仕方がないのでタイトルだけでも頭に入れることにした。
「え~っと、黄泉への入口、なんか怖そうな名前だなぁ…」
最初のページに書かれていた話で、どうやら屋上の七不思議らしい。
内容が気になるけれど、次のページに移る。
「次は…繰り返す音楽、って今読んだよね」と気を取り直して次のページへ。
「未来が見える鏡…へ~、未来の自分でも見えるのかな?」
やはり未来が見えるというのには興味が出てくるもので、少し期待をしながら鏡の場所を見る。
しかし僕には鏡のある場所には行く事が出来ないようだ。
「ここは先輩に任せるしかないかぁ…」
溜め息が出そうなほど落胆した僕は程無くして音楽室にたどり着いた。
思ってた以上に長くなりそう…