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二人で探すとばかり…

ひとまず先輩から渡されたノートを見ることに。

表紙は先輩の文字で、七不思議について、と書かれているだけで他には何もない。

多少の違和感はあったものの、表紙をめくるとそこには七不思議のタイトルが並んでいる。

探すにしても七不思議のある場所がわからないままではどうしようもない。

「どんな七不思議があるんだろう…」と呟く僕だったが、適当に開いて見ることにした。

『繰り返す音楽』

音楽部の部員に宇佐美桃華という生徒がいた。

放課後、彼女は音楽室でピアノの練習をするほどの音楽好きだった。

ある日いつもの様に練習をしていると、突然具合が悪くなり還らぬ人に…

それ以来、誰もいない音楽室からピアノの音が聴こえるのだという。

同じところを繰り返し、何度も…

「よくある話だなぁ」なんて言ってみたが、七不思議を探すのだからこういう有名な話の方がいいだろうと思い、気になる残りの話は歩きながら見る事にして、僕は音楽室へ向かうのだった。