第一章 人物紹介
第一章にでてきた大体の登場人物です。
【闇の森】
●ジル=シルティアーナ。
リビティウム皇国のオーランシュ辺境伯の五女。母親は聖女教の元巫女姫クララ(通称『リビティウム皇国の蘭花。故人)。母親に似ない醜女、愚鈍なことから『リビティウム皇国のブタクサ姫』と呼ばれる。11歳。
辺境伯の正妻の陰謀によって命を落とすが、偶然に通りかかった闇の森の魔女レジーナと聖女スノウ(一章には未登場)によって生き返る。
生き返った影響で前世男子高校生だった記憶と思考を甦らせ、土台になるシルティアーナの記憶・人格と融合した現在の人格を形作る。
その後、レジーナに弟子入りして魔女の修行を行う。〈火〉〈水〉〈光〉〈空〉の4属性魔術のほか、治癒術にも高い素質を持つ上、前世の記憶のおかげで古武術や、独自の魔力圧縮法などを編み出しているチートキャラ。
それとダイエットが成功して、見た目は桜色がかった金髪を腰まで伸ばし(貴族は髪を伸ばすのが基本)、翡翠色の瞳をした超絶美少女と化しているが、先の能力を含めてまったく自覚のない天然ボケ。ジルという呼び名はレジーナが名付けたもの。
●フィーア
ジルの使い魔で神獣である天狼
成長するとSS級(戦略級)魔獣となり、一夜で国が亡びるとも言われる。
●レジーナ
闇の森の庵に独り暮らしをしていた魔女。『八界仙』の〈白〉という世界を支える集団の一員でもあるが、ほぼ隠居状態。
また大陸最強国家グラウィオール帝国中興の祖とも言われる先々代の女帝。レジーナは古代神聖語で「女王」の意味。諧謔を込めた名乗りである。
●マーヤ
レジーナの使い魔。『黒い虐殺者』とも呼ばれる全長4~5メルトの黒暴猫。
S級(天災級)魔獣であり、一国の全軍と真正面から戦っても負けないほど極めて強力な魔獣。性格はかなり世話焼きで常識をわきまえている。
元ネタは原典の方ではなく、2人組がでてくる方。
●バルトロメイ
自称ジルの守護霊。実際は、闇の森の近くにあった転移門の守護者である。真紅帝国の宮殿騎士の死霊騎士。
見た目は魁夷ながら、豪放磊落な性格で騎士道精神にあふれた(あふれ過ぎている)騎士。ちなみに真紅帝国はカーディナルローゼ超帝国の旧国名。
※いまさらですが、当初のプロットでは第一章終了時にレジーナが謎の敵の襲撃を受けて、ジルを守ってお亡くなりになる予定でした(その伏線で「帝都からの手紙と財宝の地図」の部分でマーヤが周辺の警戒をしています)。
その後、マーヤは遺産としてジルに従うようになり、フィーア、マーヤ、バルトロメイの3つのシモベ…もとい、仲間と敵討ちの為に旅立つ予定だったりしましたが、カラーに合わないのと、何よりレジーナの人気が高かったので没にしましたw
【西の開拓村=『旧ドミツィアーノ領西部開拓村』】
●エレン
本名エレン・バレージ。西の開拓村の村長の一人娘。栗色の髪をボブカットにした小柄な少女。
自称ジルの大親友で、心酔している。11歳。
●ブルーノ
西の開拓村のガキ大将。将来は冒険者を夢見ている11歳の少年。意外なことにけっこうなお坊ちゃん。
ブルーノ=茶髪という意味の通り、濃い茶髪の設定。エレンとは喧嘩友達。
●アンディ
村の青年団の一員で、毎回貧乏くじを引く運命にある農家の三男で独身。ひょろりと背の高い牧童みたいな純朴タイプ。
●チャド
アンディと毎回セットになっている、村の青年団の一員で農家の四男坊で独身。骨太でアクが強いタイプ。
●アロルド・バレージ
西の開拓村の村長でエレンの父親。良くも悪くも好人物。
【リビティウム皇国】
●オーランシュ辺境伯
本名コルラード・シモン・オーランシュ。49歳。
一見好々爺だが、その実は結構な策士で野心家。
ちなみにリビティウム皇国は多数の国が集まった連邦に近いため、各領主の権限がかなり強く他国の国王に匹敵する。特にオーランシュ辺境伯領はリビティウムでも1、2を争う領土を持つ。そのため身分は辺境伯爵だが、実権は央国の副国王に相当する。
●シモネッタ
オーランシュ辺境伯の正妻。41歳。
他の側室との確執でいろいろ画策している。ジル(シルティアーナ)は特に寵愛を受けた側室クララの子のため、念入りに工作を行った(ブタクサ姫を作って悪評を流した張本人)。
●エグモント
エグモント・バイアー。オーランシュ辺境領クルトゥーラの冒険者ギルド長。野心家で領内での権限を拡大することに腐心する。
当初はシモネッタと手を結んでいたが、偽シルティアーナを立てたことで、決定的に対立することとなる。
【グラウィオール帝国】
●ルーク
本名ルーカス・レオンハルト・アベル。11歳。
帝国の現皇帝の曾孫。淡い金髪に青い瞳をした美少年。将来は飛竜を駆る竜騎士を目指す穏やかな性格の少年。
●エイルマー
ルークの父親で、現皇帝の直系の孫。公爵位を授けられているが、皇族としての名目上のものであり領地も徴税権も持たない。
竜騎士であり『風使い』でもある。基本は好男子であるが、なかなか抜け目のないところがある。ジルの事を高く評価しており、一目で高位貴族の令嬢だと見抜いた。
●クリスティ
本名クリスティアーネ・リタ・ブラントミュラー。44歳。
レジーナの弟子で、ジルの姉弟子にあたる。魔法学院教授にして、宮廷魔術師でもある。統治官として旧ドミツィアーノ領赴任する。
ジルを高く評価しており、身内として味方することを誓っている。元ルークの家庭教師も務めていた関係で、エイルマー親子とも親しい。
【その他】
●行商人
ジルにフィーアの卵をくれた。レジーナの古馴染みで、通称〈黒〉と呼ばれる実は『八界仙』の一人。
大陸の暗部を舞台に暗躍している男だが、見た目は飄々とした黒髪の青年。
●ジェシー
冒険者。長剣使いの剣士で14歳。大陸西部出身。先祖が伝説の英雄(?)とか言われているが、本人はまったく信じていない。
●ライカ
冒険者で兎の獣人族。ロップイヤー女戦士で17歳。大陸西部出身。ジェシーと同郷で3人組の中で一番経験豊富。
●エレノア
山猫の獣人族。15歳の弓使いの少女。大陸西部出身。ジェシーと同郷で揃って腕試しの為に旅をしている。
ほとんどが第二章にも引き続き登場します。