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リビティウム皇国のブタクサ姫  作者: 佐崎 一路
第五章 クレールヒェン王女[15歳]
213/337

オーランシュの動乱と裏切りの凶刃

大変遅れて申し訳ございません。

祝☆100,000PT!

 白組:エステル率いる『金の切れ目が縁の切れ目 (ジルシネ)団』 現在二百十六ポイント(暫定三位)。

 ピンク組:生徒会女子役員『銀の紋章アージェント・レイブル』 現在百七十九ポイント(暫定五位)。

 緑組:高位貴族有志連合『百花繚乱(プロフュージョン)』 現在二百三十五ポイント(暫定二位)。

 茶組:魔法課変人集団『いかれた魔法使い(マジック・ホリック)』 現在二百九ポイント(暫定四位)。

 黄組:魔導甲冑の人『(偽)ブタクサ姫』 現在〇ポイント(確定六位)。

 紫組:クレールヒェン王女 (ジル)『巫女姫クララ(真ブタクサ姫)』 現在二百五十一ポイント(限定一位)。


「……意外と混戦だねぇ」


 競技も佳境に入ってきたところで、現在の得点と順位が記載された用紙を眺めながら、貴賓席でメイ理事長と並んで座る小柄な黒髪の美少女が小さく鼻を鳴らした。メイ理事長も(見た目は)美少女であるが、こちらはさらに輪をかけて可憐でありながらどこか妖艶な……いっそ壮絶と表現すべき美貌の少女である。

 つーか、『限定一位』ってなんじゃらほい? と、美少女が緋色の瞳をメイ理事長に向けると、理事長は“ウイロー”という謎のお菓子を食べながら軽く肩をすくめた。


「まともにやったら他の生徒じゃ、ジルちゃん相手に勝負になるわきゃないからねえ。なんとかジルちゃんの能力を限定させて、他と釣り合いを取らせる苦肉の策。これでも苦労したのよ」

「だからさぁ、私が対抗馬に出れば問題なかったと」

「あんたが出たら洒落にならないから絶対にダメよ!」

「はっ! こんだけ無茶苦茶やっておいて、いまさら……」


 鼻で笑う美少女に対して、メイ理事長は一口サイズの“ウイロー”をパクパク食べながら、意外と真剣な表情で応じる。

 その様子をぼんやり眺めながら、何を根拠に白組とかピンク組とか茶組とかの色分けをしたのか、なんとなくわかった気がする彼女であった。


「言っておくけどあたしもいまは教育者なんだから、ここにいる生徒全員を等しく教え導く立場にあるわ。だったら、ジルちゃんには様々な状況に応じて対処できる創意工夫を。他の生徒には」

「弱体化させたジルを当て馬にして、レベルアップを図るってところかな?」


 茶化すような口調で先に台詞を取られたメイ理事長が、心外そうな表情で黒髪の美少女に言い返した。


「違うわよ! お互いに切磋琢磨しなさいってことで、ある程度各組に有利な条件を提示しただけよ。ま、それでも正面から挑む気概のある女子が三十人もいなかったのは残念だけどさ」

「いや、それはすべてブルマのせいだと……」

「……なんか言った?」

「いや、別に……。あ、お蕎麦食べる? 知り合いに豚骨ラーメン屋のオヤジさんがいるんだけど、息子が店を継がずフランス料理屋になるって言って、喧嘩別れで家出したらしくね。見つけ次第ぶっ殺すって息巻いてるんだけど、最近、そのうっ憤を晴らすために趣味で始めてさぁ。で、たまにお裾分けに与るんだけど、なかなか美味しいよ」


 と、どーでもいい世間話をしながら、どこからともなく蒸籠に盛られた“ザルソバ”を取り出す美少女様。


「ん~~……食指は動くけど後にしておくわ。そろそろ次の用意をしなきゃいけないし。つーことで、後は頼むわね」


 席から立ち上がりながら、軽い調子でヒラヒラと手を振るメイ理事長。その手には一枚のカードが握られていた。

 それに対して、自分の分の蕎麦を啜りながら美少女は若干げんなりした表情で答える。


「……気が進まないけど。まあ、私が出張るわけにはいかないのはわかってるから、言われた通りするつもりだけどさ」

「そういうこと、じゃあね……つーか、あんたもっと音を立てて蕎麦を啜りなさいよ! それがマナーでしょう!」

「いや、そのマナーは俗説で、もともと音を出すようになったのは、五代目小さん師匠をはじめとした落語の影響が……」


 何やらぶつぶつ言いながら、美少女は食べかけの“ザルソバ”を啜るのだった。


 ◆ ◇ ◆ ◇


「久しぶり……というほどではないかしら? 私にとってはほんの七十日ほど前に別れた感覚ですし、長命種であるレグルス(あなた)にとっても、三十年程度は五~六年といったところでしょうからね。あら? 魔王(シャイタン)であるならもっと短いのでしょうか?」


 にこやかに再会の喜びを笑顔で語るジルに対して、エミール――いや、レグルスは感無量という面持ちで、その場に片膝を突く。


「――はっ。確かにその通り……ですが、マイ・プリンセスとの再会を一日千秋の思いで待ち望んでいたこの三十年は、私にとってまるで永遠に続く迷宮のように長い苦難の時間でした」


「そうですか……ごめんなさい。たったひとり貴方にばかりそんな貧乏くじを引かせてしまった。私の不甲斐なさをどうか許してください」


 瞼を伏せ、悄然と項垂れるジルを前に、弾かれたように顔を上げるレグルス。


「マイ・プリンセス! どうか顔を上げてください! そんなつもりはなかったのです。私のためを思っての行動だとわかっているのです! いまのは私の我儘なんです!」


 狼狽するレグルスが何度も何度も繰り返し、ようやくジルは姿勢を元に戻した。

 ああ、そうだった。こういう気質の人物だったな……と、苦笑いしながらレグルスは改めて、それでもまだ居心地悪そうに肩を落としたままのジルと向かい合う。


「マイ・プリンセス。なにはともあれ、こうしてまた貴女様に出会えたことを、私は私の神に心より感謝しているのですよ」

「そう……ですか? ええ、はい、私も貴方との再会を聖女様に無窮の感謝を捧げますわ」


 そういって胸の前で聖印を切るジル。

 流れるような所作はさすがは巫女姫だが、現在の格好は体操着にブルマー、紫の鉢巻という扮装であるため、非常に残念な姿にしか見えなかった。

 案の定、彼女のそんな滑稽な姿に一瞬だけ――見様によっては嘲笑のような――微妙な愛想笑いを浮かべるレグルス。


 気が付いたジルも、ばつが悪そうに軽く咳払いをして居住まいを正した。


「そ、それはともかく、その怪我はどうしたのですか? よろしければこの場で治癒いたしますけれど……」


 怪我人を前に気持ちを切り替えたのか、ジルは痛ましげな表情でレグルスの包帯姿を上から下まで確認する。


「……いえ。この怪我は私の贖罪であり、戒めであるのでこのままで結構でございます」

「ですが……」

「申し訳ございません。こればかりはどうぞこのままで。それに私めが本日、マイ・プリンセスの貴重なお時間を割いていただいた理由でもあります」


 断固として拒否の姿勢を貫くレグルスの様子に、ジルも不承不承治癒術を施すため上げていた手を下ろした。


「それはどういうことでしょう?」


 どうやら本題に入るらしいと察したジルは、真剣な眼差しで声を潜める。


「早急にマイ・プリンセスにお知らせしなければならないことが三点ございます」

「三つも問題があるのですか?」

「はい、いずれもオーランシュ家の危急存亡の危機と言っても過言ではございません」


 重々しいレグルスの言葉に、緊張のあまりはしたなくもゴクリと唾を飲み込むジル。


「……教えてください。どういうことでしょうか?」

「はい、まず一点。私めのこの怪我は一月ほど前に起きた〈亜人解放戦線〉による襲撃の際の負傷によるものですが、その際にエウフェーミア姫様が……」

「――うそっ!? そんな……エウフェーミアが!?!」


 蒼を通り越して顔色を蒼白に変えるジルに向かって、レグルスは沈痛な表情のまま「申し訳ございません。私の不徳の致す次第でございます……!」血を吐くような声をそう振り絞った。


「そんな……嘘よ……嘘だと言って、お願い!」

「…………」


 悲痛な表情で詰め寄るジルに対して、レグルスは無言でぐっと俯いたまま細かく肩を震わせる。

 その沈黙が何よりの答えであった。


「……ああっ。エウフェーミア。可哀想な子。オーランシュに生まれたばかりに……」


 それが嘘や冗談でないと理解したジルの翡翠色の瞳から、ハラハラと大粒の涙がこぼれる。


「マイ・プリンセス。それだけではございません――」

 悲愴な表情のままレグルスは続ける。

「さきほど申し上げました二点目。それは旦那様――オーランシュ国王にして、皇国辺境伯の御身に係わることでございます」


「辺境伯に!? まさか、辺境伯もまた襲撃で……?」

「いえ、幸いにもお怪我はございませんでした」


 その言葉に一瞬だけ安堵の表情を浮かべたジルだったが、まるでそのタイミングを見計らっていたかのように、レグルスは一度上げてから奈落の底へと落とした。


「ですが、この襲撃を契機として、国許(くにもと)でお妃様と御子様方による継承権争い――いえ、もはや反乱といってもいいでしょう――が勃発し、その知らせが届いたのと時を同じくして旦那様の消息が途絶えました」

「……えっ……?」

「幸い現場であった執務室に血痕などはありませんでしたので、状況から使者を装ったお身内のどなたかによる拉致と考えられます」

魔王(シャイタン)である貴方がいて、なおかつ出し抜かれたのですか?」


 責任の所在を追及するというより、純粋に疑問に思ったので尋ねたジルであったが、レグルスにとっては糾弾の言葉であった。

 額づかんばかりにその場で頭を下げる。


「はい……。言い訳になりますが、ちょうどエウフェーミア姫様の葬儀のためエロイーズ様がシレントにお戻りになられましたので、お亡くなりになられた状況を説明するため、エロイーズ様のご実家を訪問中のことでございましたので」

「……なるほど。そうであれば仕方がないでしょうね。ならば、オーランシュ辺境伯はひとまず命には別状がないと考えるべきでしょう」

「私もそう愚考いたします。恐らくはいまだに後継者を決めぬ旦那様に業を煮やした王子、もしくは王女様……そして、その背後に控える有象無象どもが短慮に出たものと考えられます」

「問題は、どなたが犯人かということよね……」


 悲しみはそのままに涙だけは引っ込め、次の難題に取り掛かるべく、必死に思案するジル。

 頭の中でオーランシュ家の家系図を呼び起こして、怪しい人物を洗い出そうとしたが、あまりにも容疑者が多すぎて絞り切れない。はっきり言って夭折(ようせつ)したエウフェーミア姫以外、誰が犯人でも怪しくない状況であった。


「……あまりにも手がかりがなさ過ぎね。犯行現場に『犯人はヤス』とか書かれてたりは?」

「しません」


 さすがに若干呆れ気味にそう返すレグルス。


「そうよね……さすがに虫のよい話しよね」


「ですが――」

 ここであえて含みのある前置きをしながら、レグルスは懐から一本の短剣を取り出した。

「ご覧ください。この短剣の刀身の部分にオーランシュ王家の家紋が刻まれていることを」


「ええ、そうね。これが?」


 鞘から抜かれた短剣――どんな材質で出来ているのか、半ば透き通った曇り硝子のような刀身――の握り近く、左右両面にオーランシュ家の家紋が透かし彫りのように入っているのを確認して、ジルは小首を傾げる。

 家紋が入っているところはずいぶんと薄くて、ほとんど透明になっていてこれはこれで見事な細工ではあるが、これではちょっと衝撃を受けたら根元からへし折れるんじゃないかなぁ、と思うジルであった。


「オーランシュ家の危急存亡の最大の危機、その三点目にあたるのがこれです。このオーランシュ家でも親族か、よほどの信頼のおける家臣でなければ持つことができない、この短剣が犯行現場に落ちていたのです」


 改めて周囲を見回して声を潜めるレグルスに併せ、ジルもほとんど密着する間合いになって、その短剣をつくづく眺める。


「それが? つまりオーランシュ王の誘拐現場にそれが落ちていたということですの?」


 短剣を注視しながら尋ねるジルに対して、レグルスはゆるゆると首を横に振って否定した。


「いいえ、違います。落ちていたのは巫女姫の殺害現場――」

「……は?」


 その意味を掴めずジルが怪訝な表情で顔を上げたのと同時に、まったく淀みのない動きで抜身の短剣が吸い込まれるように彼女の豊満な左胸を貫通して、一撃でその心臓を切り裂くのだった!

 レグルスが軽く握りを動かすと、ガシャンッという軽い破砕音とともに、短剣が根元から簡単にへし折れる。刀身の大部分を相手の肉体の中に残したまま、壊れた短剣の握りがその場に捨てられる。


「――な……っ……?!?」


 唖然としたジルの美貌が驚愕に染まり「――ぐふっ!!」と喀血して、その場に崩れ落ちるのを眺めながら、レグルスは肩を震わせ口角を吊り上げ嗤笑(ししょう)を放つ。


「お人よしの巫女姫サマ。本当にどこまでもお目出度くて何度吹き出しそうになったことか。でもってこれで決定的。邪魔者は消えて、犯人はオーランシュの身内ってことになる。当然、ユニスは激怒するだろうし、面子を潰されたシレントも黙っちゃいないだろう。だが、相手はリビティウム皇国でも最強のオーランシュ国。どう転ぶか楽しみだねぇ」


 まさに魔王(シャイタン)。悪魔そのものの嗤いを浮かべるレグルス。


「……っ!?」

 心臓を破壊されても即死するわけではない。いわゆる“冥土の土産”を聞きながら、必死に治癒術を自らに施そうとするジルであったが、その手応えのなさに焦りの表情を浮かべるのだった。


「無駄ですよ。この短剣の材質は特別製でしてね、あらゆる魔術を消去(イレイズ)する材質でできています。この効果があるからこそ複製もできないというわけでして……おっと、しぶとい」


 最期の悪あがきか。すぐ傍らに仁王立ちするレグルスの足に両手でしがみ付くジル。


「止めて欲しいですね。返り血がついてズボンが汚れてしまう……ああ、もう死んでしまいましたか」


 しがみ付いた姿勢のまま、人形のように生気のない瞳で力なく、その場にうずくまるジルを見下ろしたレグルスは鼻を鳴らして、そうひとりごちる。

 それから靴にへばり付いたゴミを落とすような目付きで、自由になる片足を振り上げて俯いたままのジルの頭を足蹴にしようとした。


 刹那――。


「――捕まえたでぇ!」

 死体の筈のジルが瞬時にその場から飛び退りながら、両手を綾取りのように動かす――それに合わせて、銀色の蜘蛛の糸のようなものがレグルスの全身に絡みつき、その動きを完璧に抑える。


「き、貴様……っ!?」


 ジルの口から放たれた成人男性と思われる野太い声。それを耳にしたレグルスの表情が驚愕と憎悪に染まった。

 合わせて、ジルの姿をした何か(・・)が、まるで絵の具が水に滲むように崩れ、その後からこれといって特徴のない商人風の姿をした黒髪で細目の男が現れる。


「――ふむ。制限時間一杯でしたな。ギリギリでしたわ」


 軽く肩をすくめるその男を、緊縛されたままのレグルスが、親の仇を見るような目で睨んでいた。


 ◆ ◇ ◆ ◇


 学園の本館前にある車寄せに見慣れた馬車が止まると同時に、御者が踏み台を準備するのも待ちきれないとばかりの勢いで、外出用のドレスにミニハットを被った十歳ほどの少女が飛び出してきました。


「お姉さま、お久しぶりでございます!! 本日は皇華祭へのご招待ありがとうございました!」

「久しぶりです、エウフェーミア。ご壮健そうでなによりですわ」


 ほぼ一年ぶりに会う異母妹のエウフェーミアは、それはもう元気いっぱい満面の笑みを浮かべています。


「はいっ! って言っても一時は骨を折ったり、三日三晩昏睡したりして大変だったのですけど、幸い央都の屋敷に常備されている治癒薬のお陰で、いまではすっかり元通りです!」


 あっはっはっ、と笑うエウフェーミア。う~ん……いまのって、笑い事じゃないと思うのですけど、案外この子ってタフなのかも知れないなあ……。


「本当ならもっと早くお姉さまにお会いしたかったのですが、母に止められていまして……でもでも、さすがに巫女姫様であるお姉さまと、母の本家筋であるリーゼロッテ王女様のご招待ともなれば、母も折れないわけにはいかなかったみたいで、本当に助かりました!」


 どうやら私とリーゼロッテ様とで別に出した招待状がそれなりの効果を発揮したみたいですわね。メイ理事長の指示でかなり切羽詰まった時期に招待状を送付――なので保険のために血縁関係があるリーゼロッテ様にもお骨折りいただきました――したのですけれど、どうにか第一のハードルは越えられたみたいで安堵しました。


 時間指定までメイ理事長から指示されていたのですが、こちらもほぼ予定通りですわ。

 と、私は校舎があるところであれば、どこからでも見える大時計塔を見上げ、長針と短針が十六時をほんの少し過ぎたあたりなのを確認して胸を撫で下ろしました。


 確かレグルスに指定された時刻は夜の六時――十八時ですから、次の競技を終えても余裕でしょう。


「どういたしまして。お礼ならリーゼロッテ様にもお願いしますね」

「はい! わかっています。ところで、お姉さまがお持ちになっているそれはなんでしょう? 嗅いだことのない香りですが?」

「ああ、これですの。これは“ヤキソバ”といって、お祭りの時に食べる庶民の味ですわ。折角ですので半分こしようと思って持って参りました」


 私はさきほどコッペリアが持ってきた――いわゆるメイドの土産――持ち帰り用の粗末な容器に入ったヤキソバを掲げ持って、エウフェーミアへと差し出しました。

 ひとりで食べるとカロリーと塩分が半端なさそうなので、エネルギー効率の激しそうなエウフェーミアを道連れにしようと目論んだわけではわけではありません。ええ、毛頭ございません。


「さすがはお姉さまですわ! ご一緒しましょう! ええ、もういっそあと五、六皿半分こして、あーんしても良いくらいです!」

「それはちょっと……」


 鼻息荒く言い募るエウフェーミアを前に、思わず私はタジタジとなるのでした。

 なにはともあれ、世界は今日も平和のようですわね。

流れ的には、メイ理事長が『物まねカード』を影やんに渡す→こっそり影やんがジルの姿を写し取る→ジルに化ける→刺される→それは残像だ(イマココ)


エウフェーミアは見ての通り元気そのもので、ジルを動揺させ、絶望させ、隙を作るためのハッタリです。

でも、おとんの件は実は本当だったりします。

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