聖都テラメエリタの日常と接待の依頼
男爵夫人を男爵婦人に変更させていただきました。
ここユニス法国の首都テラメエリタは人口二十五万人余り。
これは教団に登録されている信徒の数に加えて、行政で把握している納税者と各ギルドの構成員数を足した大まかな数字です。
それに加えて聖女教団の本拠地であり六百年を越える歴史と伝統のある古都とあって、国内はもとより近隣諸国からも訪れる巡礼者や神学者、観光客に下層労働者、さらには不法居住者等々、さらにはそれを当て込んだ行商人や冒険者なども入れ替わり立ち替わり出入りしていますので、実質的な人口はその一・五倍くらいはあると言われています。
とにかくも、この時代としては大陸北部地帯でも指折りの大都市なのは間違いありません。
とはいえ、この国自体が平野の少ない内陸部に位置するため、町並みはかなり猥雑で、狭い土地に古ぼけた二階建ての家が軒を連ね、通りは舗装された石畳ではなく、剥き出しの地面そのモノという……聖女教団の本拠地にしては少々華やかさに欠けるきらいがありますが、それも贔屓目に見れば味があると言えるかも知れません。
ただし実際に生活するとなるとかなり不便を感じます。
例えば通りには歩道と車道の区別はなく、単に大雑把に住み分けがされているだけで、人の足で踏み固められた道の端は歩道部分、馬車や獣車の轍があるのが車道部分といったところで、さすがに街中の通りはある程度地均しはされてはいるものの、それでも雨が降ると途端に泥濘と化して、それはそれは悲惨なありさまとなってしまいます。
こうした脆弱な都市構造の理由としては、もともとの土壌の水はけが悪いところへ持ってきて、上下水道が不備なのが致命傷でしょう。要するに古き時代の名残をとどめた古都、といえば聞こえは良いですが、なんのことはない時代に取り残された遺物――それがこの街テラメエリタの真の姿でした。
「……ここのところ晴れていたから、まだマシだけど」
通りのあちこちに落ちている動物の糞や、捨てられた生ゴミの山を迂回しながら、思わずゲンナリと愚痴をこぼす私がいました。
思えばグラウィオール帝国の首都コンワルリスは大河の沿岸にあったので、上下水道はきっちり整備されていて、一般家庭でも水道、水洗トイレまで完備されていました。
リビティウム皇国……というかシレント央国の央都シレントは、学園とルタンドゥテが主な生活の場でしたが、こちらは魔道具で浄水と汚水の処理をしていました。聞いたところでは、一般家庭では下水の類は汲み取り式のタンクに溜めて定期的に処理をしていたようですので、道を歩いていても異臭についてはさほど気にはなりませんでした。
ですが先にも述べたとおり、この街は四方を火を噴く霊山や万年雪の山脈、底が見えないような大峡谷や、不可侵地帯である一角獣の森などに囲まれた地理的要因に加え、歴史建造物が多く安易に都市開発ができない面もあり、いまだ都市機能の効率化は未発達のため、なんと言いますか……ぶっちゃけ臭くて汚いです。
あと関係ありませんが一角獣の森は、一度だけ“乙女の試練”とかで行かされましたけれど、やたら大量に集まってきた駄馬……いえ、一角獣に精霊語で一斉に、「きゃーっ、超美少女きた――ッ!!」「ぺろっ。この味は間違いなく処女だぜ」「きゃーっ、ハグして!」「キスして!」「踏んで蹴って!」「はあはあ、お、お嬢さんパンツの色は?」「ひ、一晩どうかな? 僕は一角獣の中でもテクニシャンなんだな」「いやいや、俺が一番の絶倫だぜ!」「それを言うなら拙者が!」「身共が」「我こそが!」「麿が」と、童貞をこじらせたようなセクハラトークをかまさしてきたので、攻撃呪文をぶちかまして金輪際二度と関わらないことを誓い、帰ってきた経緯があります。個人的にはあの駄馬どもは絶滅させて、森を開発しても問題ないと思いますわ。
「ほんと、ファンタジーの舞台裏って、案外夢も希望もないものですわねえ……」
一角獣はロリコン。古都はンコ塗れ。一歩裏に回れば生々しい現実があるモノです。
いえ……まあ、どんな人間や禽獣であれ生きている以上、上から食べて下から出すのは自然の摂理ですから仕方ありませんが、せめてもう少し行政の方で衛生面に気を配っていただきたいものです。
一応私の方からも教団の管区長様を通じて陳情はしていますし、二巡週に一度は奉仕活動の一環として清掃を行ったり――巫女ともあろうものが汚物の処理など、とイライザさんのような方々には眉を顰められていますが、最近は町内会などでも協力者が増えました――孤児院やスラムでの炊き出しの際には、伝染病や流行病の予防の為に手洗いうがいに、周辺環境を清潔にすることの重要性を訴えてはいるのですけれど、それが実際にどの程度効果が上がっているのか、統計がないのでよくわかりません。
そもそも病気や怪我をしても私が治してくれると、安易に考えている節があるので、このあたりは隔靴掻痒の感があります。もう少し自助努力をして欲しいのですが……。
そんな感じで通りを歩いていると、通り沿いにある商店や露天の店主の方、宿屋兼酒場の女将さんや聖地巡礼の方々、仕事中の巡回兵の皆さんなどが笑顔で挨拶をしてくださいます。
「おおおっ、クララ様だ!」
「今日もお綺麗ねぇ……」
「美しい……眼福だ」
「きゃーっ、素敵ーっ!」
「クララ様、結婚してくださ――ぐほっ!」
「よーし、制裁だ制裁。我らクララ様親衛隊の前で抜け駆けするとはいい度胸だ。連れて行け!」
「「「「「「「お――――ッ!!!」」」」」」」
「あれが噂のクララ様か……なんという気品、なんという美貌。まさに蘭の女王!」
「しかし美人だなぁ……やっぱ美人はトイレとか行かないんだろうな」
「当たり前だろう。クララ様がトイレに行くわけないだろう!」
「んだんだ。そうだべ」
…………。
微妙に世間の重圧がきついですけれど、とりあえずこれに笑顔で返します。
実際のところ若い巫女の存在は『聖女教団』のシンボルというか、偶像として側面が強いので、なるべく市井の方々には愛想よくするようにとのお達しがあるのです。まあ、言われなくても笑顔に対して笑顔を返すのは当然ですけれど……ですが、思うにきっとこれが後々に行き過ぎた商業主義へと毒される遠因になるのでしょうねえ。
いまでさえも私の肖像画や握手券……いえ、教団主催のパーティ券が高値で取り引きされているという噂ですから(私本人には一切のキックバックがないので詳細は不明ですが)。
と――。
「――うわああああッ!!」
突然の悲鳴とともに派手な衝突音がするので慌てて振り返って見れば、騎鳥に曳かせていた荷馬車が、操作を誤ったのか真正面から街路樹に衝突していました。
「大丈夫ですか!?」
荷台から散乱する玉蜀黍を避けて――ちなみに野菜のほとんどが品種改良が進んでいない為に、これも味はほとんどない飼料用のデントコーンに近く、去年試しに肥料で栽培してみたのですが一向に味の向上には繋がりませんでした――道に投げ出された御者の方を助け起こして、片膝を突きながら簡単な診察を行います。
幸いにして大きな怪我はなく、打ち身と擦り傷だけなので、その場で治癒をして治します。
「おおおおぅ……ありがとうございます、クララ様!」
大げさに感激して私の両手を握り締める、近郊の農家らしい中年男性。
「――はいはい、握手はひとり十五秒までですよ」
すかさず間に入って男性の手を外すコッペリア。男性から恨めしげな視線を浴びますが、文字通りの鉄面皮で弾き返して、
「教団からのお達しで、クララ様への握手は十五秒以内、これを越えると痴漢行為として処罰の対象になりますよ。――その前に私刑にされそうですが」
さらに意味ありげな視線に導かれ見ると、いつの間にか完全武装の冒険者の皆さんや、揃いのバンダナ、法被、メガホンを下げた謎の集団が手に手に武器を携え、獲物を前にした肉食獣のような剣呑な笑みを浮かべて、男性を取り囲むように立っていました。
「OH……すんません、なんかイロイロとすんません」
なぜかその場でペコペコと米搗きバッタのように土下座する、事故被害者の筈の男性。
その間に街の人々がやたら慣れた様子で、横転した荷馬車を直したり、興奮している騎鳥を鎮めたり、散乱した玉蜀黍を回収したりとテキパキと行動しています。
普通ならもうちょっと騒ぎになったり、野次馬が取り囲んだり、荷物を強奪する人も出そうなものですが、そうした様子もなく、まるで裏方が舞台の大道具・小道具を撤収するかのような手際の良さです。
ですが……まあそれもその筈で、私が見た限りほとんど毎日のように、この通りでは馬車や獣車の追突や手綱の操作ミスによる自損事故が起きていますし、他にも煙突掃除人が突然足を滑らせて屋根から転落したり、通りに面した鍛冶屋の親方が余所見をしてハンマーで足を叩いたり、床屋の若い衆が手を滑らせて逆モヒカンにしたり、酷い場合には一斉に通行人が将棋倒しになって阿鼻叫喚の大惨事……というような、目を疑うような事件や事故が多発しているのですから、街の人々が慣れるのも当然かも知れません。
それにしても、どれもちょっと注意すれば済むことなのですけれど、どうしてこの街の皆さんはこのような不注意やうっかりミスが多いのでしょう? これも戦争の影響でしょうか?
「――またひとり絶世の美貌の虜になった犠牲者が……」
「――振り返るな、見とれるなっていうのが無理だしなぁ」
「――いっそ普段はフードかなんかで隠してもらうとか……」
「――ふざけんなっ、馬鹿野郎! 俺なら骨の一本二本折れても本望だ」
「――んだんだ。そうなればああやって間近で治癒して貰えるし」
「――いいか、まだ気が付いてないみたいだから、絶対に教えるなよ!」
「――勿論だ。多少の犠牲は覚悟の上だ」
「「「「「「「おうっ!!」」」」」」」
集まっていた群集の皆さんが、何やら示し合わせたように頷き合って自然に聖印を切っていました。
よくわからない流れですが、多分、不幸に合われた被害者の方を慮っているのでしょう。さすがは教団の聖地だけあって、皆様信心深いです。
こういう篤信家に囲まれると、いまだに『なんちゃって巫女』だという自覚のある私としては、少々心苦しいところがあります。
せめて形だけでもと立ち上がった私も、周囲の敬虔な信者の皆さんに聖印を切って、改めて感謝の笑みを浮かべました。
途端に、ほわ~~っとトロけたような笑みが返ってきます。
温かな人と人との結びつきです。素晴らしい雰囲気ですわ。これが素朴な信仰の賜物というものですわね。
嬉しくなって全開の笑みで一礼しました。
「「「「「はうううううううう……」」」」」
あら、いけませんわ! きっと夏の太陽にやられたのでしょう。老若男女数人が幸せな笑みのまま、バタバタと失神したり鼻血を噴いて倒れてしまいました。
慌てて治癒をしようと足を踏み出しかけたのですが、その前に揃いの法被集団が、
「大丈夫です。いつものことですのでこちらで処理します、クララ様」
やたら手馴れた仕草で倒れた人たちを担架(これも私の発案で法国内に広めることができました)に乗せて、見事な流れ作業で何処へともなく運んでいきす。
その後何事もなかったかのように日常に復帰する街の様子を見て、気勢を削がれた私は伸ばしかけた手を引っ込めて、どこか途方に暮れた気持ちで、この混沌極める古都の町並みを改めて見直しました。
「相変わらずよくわからない街ですわね。法国ってどこもこうなんでしょうか?」
「多分、クララ様がいるところはどこも同じだと思います」
訳知り顔で答えるコッペリア。
「――? その言い方だとまるで私が平時に乱を望む奸賊のようですけれど?」
「奸賊ではないですけれど、国のふたつみっつ傾けることは可能じゃないですか? 実際、史実ではシレント国とユニス法国とオーランシュ王国を手玉に取る予定ですし」
「むう、そんな歴史は改変しますわ! そもそも私がクララ役に納まっているのが変なのですから。きっとどこかに本物のクララがいる筈ですっ」
「そーですかー」
適当に相槌を打つコッペリアを伴って、私は目的地に向けて歩みを進めるのでした。
◆ ◇ ◆ ◇
『聖ラビエル教会』は三区ある聖都布教区のうち第三管区を統括する教団の重要拠点です。聖堂大司教にあたるテレーザ明巫女様が管区長を務め、男性の聖職者が七に対して巫女を含む女性聖職者が三の割合で所属しています。
ちなみに第一管区は男性聖職者のみでここが一番管区が大きくて所属人数も多く、第二管区は女性聖職者のみで構成され、華やかですが一番人数が少なく活動範囲もかなり狭いです(イライザさんはここの所属)。
で、ここ第三管区は第一管区に匹敵するほど布教区が広いですが、大部分が中心市街から離れた下町や貧民街が活動区域ですので、自然と篤志家の浄財も少なく、教会の運営は日々自転車操業、また聖職者も第一第二管区からあぶれた非主流派で構成された寄せ集め世帯となっています。
なお、テレーザ明巫女様は見た目五十歳ほどの温和な貴婦人ですが、生き馬の目を抜くこの聖都で、数十年に渡り海千山千の聖職者相手に丁々発止と遣り合ってきた女傑であり、元をたどれば法国の軍人男爵婦人だったという経歴もあり、いまだ宮廷社会や軍関係に隠然たる影響力を持ち、教団内でもそれなりの発言権を持っていて、親しい方々は敬愛の情を込めて『男爵婦人』とお呼びしています。
ちなみにいまの私の後見人でもあります。
「さきほどは大変だったようね、クララ=アーデルハイドさん」
今日の奉仕活動の報告の為訪れた教会の執務室で、促されてソファに腰を下ろすと、手ずから淹れて下さった香茶を勧めながら、テレーザ明巫女様が開口一番そう仰いました。
「――はあ……?」
大変ってどの件のことでしょう?
今日の奉仕活動でしょうか? 荷馬車の転覆事故でしょうか? その後起こった集団熱射病? はたまた帰る途中で遭遇した変質者? ひょっとして教会の入り口で巫女希望の女の子たちに取り囲まれ、髪の毛とか引っこ抜かれたこと? 或いは……。
考え込む私の様子を見かねて、テレーザ明巫女様が言葉を重ねます。
「バーバラ=イライザさんのことです」
「ああ、あれですの」
腑に落ちましたけれど、あのくらいは日々激動の聖都生活の中では割と日常の一コマですので、言われるまで思い出しもしませんでした。
………。
いまさらですが平和な日常ってなんなんでしょう?
思索にはまり込む私の前で、テレーザ明巫女様は微かに顔を顰めてため息を漏らしました。
「なんでも一方的に貴女に難癖をつけて論破されたとか」
「……論破なんてしました?」
「もうばっちりです」
聞き捨てならない言葉に、思わず背後に控えるコッペリアにそっと訊ねたところ、あっさりと首肯されました。
一方、テレーザ明巫女様はご自分のカップを取って香茶で喉を湿らせると、どことなく憂いを含んだ表情で視線を逸らします。
「バーバラ正巫女も根は悪い子ではないのですよ。あの年で治癒術の他に複数の法術を使える才能があり、それに見合った努力もしているのですけれど……ただ少々我儘で、少々見栄っ張りで、少々派手好みで、少々自己中心的で、少々仕切り屋で、少々天狗になって増長して、付け加えるなら他人に容赦なく、自分に甘く自惚れが酷いだけで」
「……それは少々と言えるのでしょうか?」
「塵も積もればああいう人間ができるんですねぇ」
私とコッペリアの忌憚のない感想に、さすがに言い過ぎたと反省したらしいテレーザ明巫女様は、「それはそれとしまして」と、すかさず話題を変えます。
「クララさん、急な話で申し訳ないのだけれど、再来週の夢食の日に周辺数カ国の国賓の方々が総本山に集まって会談をすることはご存知かしら?」
「そうなんですの? 申し訳ございません、存じませんでしたわ」
「まあ、名目としては北部統一国家の安泰を祈るため、各国が個別に訪問をして、たまたまスケジュールが合ったので会談を行う……という筋書きですから、あまり公にはなっていないでしょうね」
どの時代でも貴族とか政治家とかは面倒な手順を踏まないといけないものですわね。と思いつつ、これが後のリビティウム皇国建国の布石なのかしら? と頭の中で歴史書に書かれた記述と、目前の予定を照らして答え合わせを行いますが、少なくとも注目すべき出来事がこの時期にこの場所で起きたという公式な記録はない筈です。
だったらさほど重要視すべき事柄でもないかしら、と思って私は気楽に「ふんふん」と相槌を打ちながら、淹れていただいた香茶を口に含みました。
「そこで、クララさんにはオーランシュ王国のコルラード王子の案内役をお願いしたいの」
ブフォ――ッ!!
飲んでいた香茶を危うく対面のテレーザ明巫女様に噴射しかけました。
「オ、オーランシュ!? コルラード……王子?!」
軽く咳き込みながら目を剥く私のあからさまな動揺を無視して、テレーザ明巫女様は頷きます。
「ええ、相手は北部域でも屈指の大国の第一王位継承者です。生半な者では気後れしたり、不興を買う恐れがありますが、貴女なら問題ないでしょう」
「い、いやぁ、私って出自も定かではない馬の骨ですので、そういう高貴な方々のお相手は畏れ多いと申しましょうか――」
しどろもどろに弁明して、この依頼を回避しようとしますが、テレーザ明巫女様は「ほほほほほっ」と上品に笑って一蹴します。
「貴女の立ち振る舞い、マナー、教養は貴族どころか王族でも通用するものですよ。いえ、そもそも世俗を超越した巫女であり、本来であれば『登塔者』と呼ばれるべき浄化術の使い手なのですから、胸を張りなさい。……まったく、それを『教団の浄化術とは異なる』と言って認めぬ本山の石頭どもは本当に度し難いですね」
後半は総本山への愚痴になりました。ちなみにですが、私の浄化術が正式に本山から認められるようになったのは、これから二年を経過してようやくだったそうです。
「ですので、こうした機会を有効活用して貴女の素晴らしさを、もっと上層部に喧伝するべきだと私は思いますよ」
「いえ、あの……個人的には雑草のように地味に生きたいので――」
「なんでも第二管区からは先ほども話に出たバーバラさんが接待役を任されたとか。であるなら、こちらは満を持して秘密兵器を投入するのにやぶさかではありません!」
妙にノリノリで拳を固めるテレーザ明巫女様。
「時代錯誤の石頭どもに目に物見せてあげましょう! クララ=アーデルハイドさん、貴女ならきっとできますわ!」
これは、とても断れる雰囲気ではありませんわね……。
「クララ様、やっぱり史実を改変するとか無理なんじゃないですか?」
悩む私の背後で、コッペリアがそう一言呟きました。
12/3 誤字脱字訂正しました。
×教団主宰のパーティ券→○教団主催のパーティ券
×テレーザ明巫女様は、「それそれとしまして」と→○テレーザ明巫女様は、「それはそれとしまして」と




