通じていますか?
まだまだ歩きはぎこちないですが、歩けるようになりました!
この家は森の中にあると思っていたのですが、ちょっと違いました。
島の中にありました。
どおりで他の人が来ないわけです。
あの森からどのくらい離れた場所なのかは解りませんが、ここは安全なのだと思います。
とても綺麗なのですよ。
家の近くの湖なんて凄い透き通っているのですよ!
素敵な所に住んでいますね。
木の実を取りつつ鼻唄を歌っていたら 恩人さんがじっとこちらを見てきました。
何でしょう?何か用があるのでしょうか?
「どうしましたか?」言葉は通じなくても つい口に出してしまいます。
首をかしげて尋ねてみました。
あれ?
恩人さんが目を丸くして驚いています。
なので私は後ろを向いて見ますが、これといって変わった物があるわけではありません。
恩人さんの方を向き直り、見ます。
私が話しかけた事に驚いたのでしょうか?今更ですね。
「zyxwnてqpgか?」
ん?
今 少しですが聞き取れたような?
気のせいですね。慣れたゆえの幻聴にしておきましょう。
首をかしげてから解らないと首を振ってから また木の実を集めます。
歩けるようになって数日。
やりました!完治です!!
ジャンプしても痛くありません!
ラジオ体操をしてみましたが、問題ありません!
むしろ身体が軽いです!!
恩人さんはお仕事でいません。
私はお掃除を始めます!
帰って来るまでに綺麗にしますよ〜。
結構 散らかっているんですよね〜。
本なんか無雑作に置かれてますし。本棚に終いましょう。
これは薬草の本。これは動物の本。あ。絵本もあるんですね。意外ですね。
笑った顔見た事無いですもの。
ふんふんふ〜ん。気分良く鼻唄も歌になってしまいます〜。
ガタン!
「わぁお。ビックリしました。恩人さんが帰宅されたのですね」
独り言を言いつつ振り返ると 恩人さんが狩って来た動物を床に落としてました。
珍しくドジっ子ですね。なんて思っていたら
「言葉が通じるのか?」
恩人さんが言うので
「何を言っているのですか。通じるわけないじゃないですか」
と受け答えて私は気付きました。
「あれ?」